理数適塾運営者用ページ

理数適塾運営者用研修資料

研修の項目

(1)理数適塾のコンセプト

(2)大学受験戦略室のしくみ

(3)大学受験戦略室の運営

(4)年間計画と週間計画

(5)年間計画の作り方

(6)結果の完了

(7)個別学習と大学受験戦略室の違い

(8)顧客管理の基礎

(9)入塾の流れ・入塾する理由、しない理由

(10)初回面談の流れ

(11)体験学習の運営

(12)入塾手続きの流れ

(13)出欠管理の重要性とルール

(14)理数適塾内の位置(組織図)2024年9月現在

(15)理数適塾の運営者に求められる結果

(16)理数適塾のこれからと教室長に求められる成長

(17)個別管理型指導のメリット、デメリット

(18)理数適塾のPR手法

 

(1)理数適塾のコンセプト

この資料は、理数適塾の運営に関わる人全てに向けたものです。マニュアルというよりも方針として理解して頂きたい項目について述べます。

まずはコンセプトです。

コンセプトとは、「全体を貫く考え方」のことです。

つまり、運営全てがこのコンセプトに則ったものであるべきという重要な考え方のことです。

法律に対して憲法のようなものです。

塾の立地、講座内容、スタッフの人選や配置、授業時間、自習環境など、すべてがコンセプトに沿ったものであり、「ずれ」がないか、日々磨いていくべきものです。

福井教育グループ株式会社のコンセプトは、「自学自習できる人を育てる」です。変化の大きい時代において、「指導者」が存在しない分野が多発する可能性があります。その時に「原理原則」を知っていれば、どんな分野でも自分で学習ができます。自学自習ができる人の育成というコンセプトは、サービス提供においても、人材育成においても適用されるべきものです。

英心うえの塾の集団指導のコンセプトは、「授業前、授業中、授業後、全てにこだわる。だから伸びる」です。

授業前と授業中、授業後の取り組みすべてが、生徒の自学自習スキルを高め、学力を伸ばすことに向けられたものであるべきです。

そのようなコンセプトのもとに教室運営は行われます。

では、理数適塾のコンセプトは?

理数適塾のコンセプトは、「毎日通える塾」です!

表面的理解にとどめないで欲しいのですが、生徒が毎日通うに値する塾にしたいのです。

毎日通える塾にするためには、条件があります。

「迷いが消えて、目標に集中している状態」を生徒の中に作ることです。

通う目的がないまま、毎日通いません。友だちと会いたい、遊びたい、ゲームしたい、趣味もしたい、でも勉強もしないと・・・、という中で、理数適塾に毎日通って努力するには、迷いを消してあげる必要があります。

どんな活動よりも理数適塾に通って努力した方が、自分の将来への確信が持てる、という気持ちになれば、生徒は毎日通います。

理数適塾での指導により、生徒の将来への視界をクリアにしてあげる必要があります。

コンセプトとは、ビフォーアフターのようなもの。サービス提供によって人を成長に導くことそのものがコンセプトです。

 

理数適塾は、迷いが消えて、目標に集中できる状態になり、結果的に毎日通って毎日努力するという状態になる、というのがコンセプトです。

年間計画を立てて、それを週の計画に落とし込む。自学自習で不明が生じたら質問する。学校帰りに立ち寄って自分の第二の勉強室として毎日活用する。

ここでの指導は、コーチングであれ、集団指導であれ、生徒の迷いを消し去り、目標に集中できるものであるべきです。

自学自習につなげる最良のきっかけを提供するべきです。

そのために理数適塾は、高校の近くに立地しているし、カフェ風演習室と殺風景自習室(あえての)の二つを用意しているし、コーチングができる先生を揃えているし、理数に強い先生も揃えています。

迷いが消えて、目標に集中できる、だから毎日通う!

この状態を意識すれば、運営のあり方は自ずと決まってきます。

大学には行きたいけど、どこの大学学部学科を目指せばいいかわからない生徒がいたら、進路の相談に乗るし、大学の調べ方も教えるでしょう。

志望大学ははっきり決まっているのに、何をすればいいかわからない生徒がいたら、期限と状態を設定して毎週チェックするでしょう。

 

(2)大学受験戦略室のしくみ

次は、大学受験戦略室のしくみです。

大学受験戦略室とは講座の名称です。そういう部屋があるわけではありません。

生徒の年間計画を作って、それを毎週計画に落とし込んで毎回チェックする仕組みのことです。

それを講座として提供しています。

大学受験戦略室は、初回面談を行い、生徒の状況、目標を明確にします。そして、それをもとに年間計画を作ります。

教材が明確に決まったら、それを計画にしていきます。計画とは、期限と状態を明確にすることです。来週までにこの範囲の英単語、意味を覚えてきてね、単語を見たら1秒以内で意味が出るように覚えてね、テストで8割以上取れるようにしてね、という設定をします。

週間計画は、「やったか」「やっていないか」を明確にします。チェックテストを行なって、事実ベースでやったという実績を確認します。

大学受験戦略室では、「補習」の設定もできます。自由に質問するというより、必ずその曜日に来て指導を受けます。この補修については設置が自由です。

結果として、大学受験戦略室は、毎週決まった曜日時間に設定する「チェック日」と「補習日」が受講日になります。

この日程は、担当者と相談して決定します。

日数によって受講料は変動しません。サブスク型です。

教材費は、基本的にご家庭で負担頂きます。入塾時に3冊プレゼントしてもOKです。

(3)大学受験戦略室の運営

大学受験戦略室は、「チェック日」と「補習日」の二つに分かれます。

チェック日は必ず週1回です。ペースを作るために変動がないようにします。

チェック日は、生徒がやってきた課題に対してチェックをする日です。やったか、やっていないかがわかるチェックテストをします。

チェックテストは、やったかやっていないかが分かれば良いので、「類題」や「応用問題」ではなく「そのまま」の形で出題します。変に凝った問題でチェックすると失敗します。

生徒が来たら、まずチェックテストをどんどんやらせていきます。「今週はどうだった?」「ちゃんとできたかい?」と声かけしながら、どんどんテストをやらせます。生徒ボックスに入っているテストを使ったり、その場でテストを作成したりします。

チェックテストが走り出したら、担当の生徒を自分の席に呼んで面談をします。今週の取り組み状況、課題はなかったか、などヒアリングをしてアドバイスをします。

テストが終わったら「結果」をもとに次への計画を立てます。

理数適塾には毎週のカルテがあります。そこにはチェックテストの評価(合格/再挑戦)とそれをもとにした次への計画を書く欄があります。

それを生徒に記入させて、先生は記録としてカルテを写メしてコミルにアップしていきます。コミルは記録としての機能と、保護者への報告という機能があります。

 「補習日」は生徒が質問をしたり、プラスの演習課題をもらったりする日です。必ず簡単な面談をして状況共有をして、その日にやることを明確に決めてください。生徒が帰る時には、本日の結果としてどんな状態になったかを確認してください。

決して「放置」しないようにしてください。

(4)年間計画と週間計画

年間計画も週間計画も生徒が今やることに集中できるようにするためのツールです。

年間計画を立てることで、今はこれをやる、そしてこれができたら次はこれ、というように時期に応じてやるべきことを明示します。

 

なんでもやった方がいいこと、念の為にやるとよいことが存在します。「念の為」を積み上げていくとやることは膨大な量になります。

そこで必要なのが「戦略」です。長期目線でやること(戦)、やらないこと(略)を決めます。最終的にゴールに辿り着けるように立てるものです。

この戦略的計画が、年間計画です。これを作ることで、これもやったほうがいいのかな?あれも気になるな?という迷いがなくなります。

週間計画はそれをさらに分解して週間のタスクに落とし込みます。

全ては生徒が「今」に集中できるようにするためのツールです。

(5)年間計画の作り方

今度は年間計画の作り方です。手順があるので頭に入れてください。ただし、この年間計画を作るのは、リーダー格です。

作成前に生徒との個人面談をします。この面談は、塾長か教室長が運営に入っていない時に行なってください。1:1の面談になるので、他の担当生徒がいる状態で行なってしまうと、他の生徒が放置されることになります。

ヒアリング内容としては、志望大学学部学科、その動機、目標点、入試科目、生徒本人の課題、今取り組んでいること、使っている教材です。

パスナビや過去問データベース、赤本などを一緒に見ながら、目指すところが求めるものをしっかりと確認しましょう。ヒアリングで状況把握したら、先生が一人で年間計画を作ります。

教材の選定と期限設定をしながら所定のエクセルシートにどんどん書き込んでいきます。慣れれば10分程度で作成ができます。

注意点としては、スタート時の難易度を高くしないこと。生徒が7割知っているとか、読めばわかるという教材を使って、3割はちょっと頑張る、というのが目安です。

7:3の法則として覚えておいてください。

もう一つ注意点としては、英語から作ってください。英語は先に仕上げたい項目です。最も所要時間が大きく手間がかかります。ただし、努力の成果が出やすい科目でもあります。先に仕上げて得点源にしたいところです。

年間計画の設計方法は理数適塾に詳しいマニュアルがあるので参照してください。

(6)結果の完了

結果の完了について覚えておいてください。

人が成長するために必要なのは、「経験」です。まずは行動して経験を積むことです。学習や計画より、行動が優先されます。行動によってしか、人は学ぶことができないし、成長もできません。

経験とは、期限と状態を明確にして、まずは行動し、期限が来たら評価をして、その評価に応じて行動変化をすることです。それを経験とします。

結果の完了とは、

①結果の明確化 できたか、できなかったかを評価として明確にすること

②不足の明確化 何が不足していたのか、その原因は何か?やり方?怠慢?

③行動変化 じゃあ、不足に対して次はどう行動変化するか?

④次への約束 また期限と状態を明確にして約束します!

という4ステップです。

これ、淡々とやってください。感情を入れずに。

あくまで生徒が主体です。先生のためにやるのではなく、生徒の目標達成のためにやります。

「先生がやって欲しいというより、あなたの目標の達成に必要なことだから、ちゃんとやるんだよ!」と真剣に語りかけてください。

(7)個別学習と大学受験戦略室の違い

個別学習と大学受験戦略室はどう違うか?これは単科目か、トータルかの違いです。もちろん大学受験戦略室はトータル指導です。

ただし、それ以外は違いがありません。個別の子に対して手抜きの指導は許されません。個別学習は、数学とか化学、英語など、単体で結果完了していきます。

それに対して、大学受験戦略室は、受験科目全体に対してアプローチします。年間計画を作り週間計画を立てます。

個別学習は、ある一つの科目に対して、生徒が目指す目標到達を支援します。大学受験戦略室に対してライトになりますが、気を抜かないよう指導をお願いします。

(8)顧客管理の基礎

顧客管理は、いわゆる「販売」と考え方が同じです。サービスが売れる時の期待を裏切らなければ購入し続けるし、期待を裏切ってしまい、信頼を失ってしまうと販売は途切れます。

塾ではこれを「退塾」と呼びます。

塾に入る時に、何かしら価値を感じていたはずです。

今はこういう状態だけど、塾に入ったらこんな成長ができるかも!と期待があったはずです。

理数適塾の商品価値は、モヤモヤが解消されて毎日集中できることです。モヤモヤさせたら退塾します。

今この生徒は何のために塾に通っているかを把握しましょう。抱えている課題を解決に向かわせているか、迷いを払拭できているか点検しましょう。

退塾要因はいくつかありますが、代表的な4つを紹介します。

➀効果の不安 このままやっていて本当に伸びるの?

➁信頼の不安 ここの先生、信頼していいの?

③ 孤立の不安 この塾、私を対象にしていないんじゃないかな?

④ 離脱の不安 私、このまま続けられるかしら?

①の効果の不安については、とにかく成績の管理と対策を行うしかありません。課題に対するアプローチが途絶えると生徒は辞めます。特に保護者から成績に関する相談を受けるということがないようにしてください。対応が遅すぎて信頼の不安にもつながります。

②の信頼の不安については、先生が生徒との約束を破ったり、忘れたりする時に起こります。あとは先生の服装がだらしなかったり、振る舞いが尊敬できないものだったりする時にも起こります。

③の孤立の不安は、生徒が放置されたり、受講者数が極端に減ると発生します。私って歓迎されていないのね、とか、このクラス誰も受講しないってことは良くないのね、って感じですね。

④の離脱の不安は、生徒自身の問題にも思えますが、自責で考えれば、我々指導者が離脱しないようしっかりと激励し続けることができているかどうかの問題です。とにかく迷いを消して今やるべきことに集中させることです。

4つの不安を常に解消することです。

そして何より重要なのは、理数適塾という商品の本当の価値、迷いを消して目標に集中させて、毎日通わせることです。もちろん家でガンガン勉強させてもいいです!とにかく、生徒が前だけ向いて今やることに集中することです。

(9)入塾の流れ・入塾する理由、しない理由

入塾の流れは以下の通りです。

①初回面談→②体験→入塾面談の3ステップです。

ここで重要なのが初回面談です。この初回で生徒・保護者と担当者で目標の共有ができれば入塾の可能性は上がります。

理数適塾に入塾する場合というのは、生徒・保護者の迷いが消えた時です。第一志望を目指していいのか不安で迷いがあったけど、それがクリアになった時に入塾します。

逆に不安が解消できなければ入塾しません。

顧客管理でも述べた4つの不安を解消しましょう。

➀効果の不安 1階で生徒たちが一心不乱に勉強していればこの不安は一瞬で解消!

➁信頼の不安 先生の堂々とした姿勢、服装、綺麗な教室。重要なのは「規律」です。

③ 孤立の不安 あなたはこの塾の生徒になるべき人だと伝えましょう!

④ 離脱の不安 年間計画と毎週面談で離脱はあり得ません!続けられます!

特に、初回面談や体験授業の第一印象は重要です。ドキドキしながら教室に来たものの、スタッフが、「えっと、今日は何かお約束ですかーー?」などと対応したら③の孤立の不安が一気に発生します。

アポの日程はスタッフ間で絶対に共有しておきましょう。

万が一、共有が漏れた場合でも、「お名前いいですか?ああ!お待ちしていました!どうぞこちらでお待ちください。」というように何も知らなくても全力で歓迎するムードを出しましょう。それが機転が効くっていうやつです。

(10)初回面談の流れ

 初回面談では以下のことを実行してください。

⚫︎共感 目標や生徒の課題について共感してください。
⚫︎動機づけ 課題を乗り越えた時に得られる有益性について共有してください。
⚫︎解決 課題の解決を明確に提示しましょう。
⚫︎アポ 課題の一つを解決するための体験授業のアポをとりましょう!

課題の解決が明確にできて、体験授業でその中の一つでも解決ができれば入塾です。

(11)体験学習の運営

体験授業のテーマは、「積年の課題解決」です。ずっと悩んでいたことが、体験授業の中で解決する、もしくは解決に向かう感覚が得られるということです。

決して、「個別指導」で実現しようとしないでください。絶対に「自学自習」に向かわせる勉強法指導で解決してください。

そして放置しないでください。

 

まずは、やり方を教えるね。こうしてこうしてこうしてね。じゃあ、あの席でやってみて。ここまでできたらいったん先生のところの持ってきてね。

という感じでこまめに指示を出します。絶対に課題が解決できるように持っていきましょう。

具体的な体験の内容については、指導チームで相談をして準備しておきましょう。LINEでミーティングをしておくといいですね。

基本的に大学受験戦略室の体験は、個別面談で年間計画を作るための面談をして、次回年間計画の説明と週間計画の面談をします。それだけでは2時間の中で課題の解決は難しいので、一つだけでも一緒に学習をしてみます。その中で「積年の課題解決」を演出しましょう。

(12)入塾手続きの流れ

 入塾面談は、保護者、生徒、担当者と行います。生徒は入塾する気100%にしておきます。生徒は入塾を希望し、それを応援する担当者がいて、保護者が承認するという形を取ります。

 入塾意思が明確で、コースも決まったら、あとは粛々と手続きを進めます。

⚫︎入塾書の記入

⚫︎コース届の記入

⚫︎保護者のコミル登録

⚫︎入塾時諸注意事項の読み合わせ

 その中で、LINE登録や年間カレンダーの説明、口座振替設定も入ります。

⚫︎個人情報に関する同意書

⚫︎入塾1ヶ月友人紹介キャンペーン

の流れで説明を進めていきます。

特に口座振替設定は後回しにせず、入塾面談時に完了させましょう。後回しにすると入金が遅れ、会社のキャッシュフローが悪くなります。

(13)出欠管理の重要性とルール

 出欠管理は、業務の中でも重要なものの一つです。授業開始30分を超えたら、生徒と保護者のLINEに連絡を入れましょう。

 欠席者については、スプレッドシートに欠席者リストを蓄積しましょう。連欠(2回連続)はすぐに面談の予約を取りましょう。

 保護者にも連絡を入れるのが注意点です。生徒と担当者だけで、保護者が状況を知らないのは良くありません。

 出欠管理は、塾側が適切な管理を行なっていることの証明となるもので、保護者との共有がなければ意味がありません。

(14)理数適塾内の位置(組織図)2024年9月現在

理数適塾は、教育事業本部が統括する部署の一つで、その本部長が河合本部長です。塾長は、業務委託を受けた中村が担当していて、教室長はその指導を受けながら業務を遂行します。上司は河合本部長で指導者が別にいるのが少し困惑するかもしれません。教室長が独り立ちできれば状況は改善されます。

理数適塾に所属する正社員は、広報も担当します。会社全体の広報業務をしながら理数適塾の運営も行います。英心うえの塾の集客の根幹を担うので、非常に重要な仕事を任されます。

実際の指導は、大学生講師と集団指導担当講師が中心となって行います。その管理は教室長が行います。

教室長は、大学生の先生の労務管理、研修、集団指導講師との日程調整、出欠管理、広報などの業務を行います。部下は大学生の講師です。集団指導講師は業務委託で依頼しているので、独立した立場になりますが、基本的に会社の方針に沿って生徒指導を行っていただくので、必要なことは遠慮なくお願いしてください。大学生講師に対しては、法的には「業務命令」ということになりますが、高圧的に接する必要はありません。ただし、お互い位置だけ間違えないように馴れ合いの関係になるのだけは避けましょう。あくまで上司部下という職場内の機能的関係性を維持してください。

(15)理数適塾の運営者に求められる結果

理数適塾の教室長に求められる結果は、生徒数と会社の方針に則った運営の2点です。退塾を減らし、問い合わせ数を増やした上で入塾率を上げれば目標は達成できます。そして、コンセプトに則った運営を心がけ、品質管理を行なっていれば、アンケート結果も高得点になります。

理数適塾の指導者に求められるのは、業務時間内に担当生徒全員の対応をやり切った上で、生徒の迷いを解消することです。学習に関する悩みは、指導者によって解消されることが求められます。生徒、保護者が不安になったり、生徒に対して否定的な話をして意欲低下を招くことは許されません。

(16)理数適塾のこれからと教室長に求められる成長

理数適塾は今後、福井市にもう一つ拠点を作ります。高志高校と羽水高校の子たちが「毎日通える塾」を作りたいと考えています。

それを達成したら、次は他県に進出するか、理数適塾のコンセプトを受け継ぐ教室を増やすことになります。

いずれにしても今ある教室が、他塾の先生にとって「模範教室」となることが求められます。

そのために教室長は、コンセプトを具現化するための仕組みの完成を行うことが求められます。コンセプトと根幹の仕組みは整えていると思いますが、仕組みの完成はこれからです。

単に塾長から運営を引き継いで、それを崩さないようにというよりも、そこからもっと発展させて、仕組みを完成させることに注力してみてください。きっとやりがいのある仕事になると思います。

どんどん提案を行なって本部長の承認をとりながら進めていってくれることを代表は希望しています。

(17)個別管理型指導のメリット、デメリット

今理数適塾が力を入れているのが「大学受験戦略室」という個別管理型の指導です。これはコーチングを柱に据えた勉強のやり方を指導する指導形態です。いわゆる計画指導です。

メリットは、目標達成、志望校合格に向けて最も直接的な指導ができることです。

デメリットは、指導者育成が難しいことです。塾の先生は、「教える」ことが好きなので、管理というものを理解していない先生も多いです。ただ、救いは大学生の先生がかなり力を発揮してくれます。受験の厳しさを体感した大学生が、自分の経験をもとに生徒を強力に引っ張ってくれます。その役割を理解すれば教室長は効果的にマネジメントができるはずです。

大学生の先生は、ある分野においては知識が豊富で、教室長を上回ることもあります。ただし、知識量が上下関係に影響することはありません。あくまで役割としての上下関係ですから、知識が劣ることで卑屈になることはありません。

コンセプトの完遂を任務として、権限として任された者として堂々とマネジメントを行なってください。

個別管理型指導は、生徒に対して非常に貢献度の大きい仕事ができますが、人材育成は困難な指導形態であるというデメリットはあります。会社としてもサポート体制を整えているつもりですが、教室長をはじめとして担当者は日々勉強が必要です。

 

色々な相談ができるグループLINEも作ってあります。遠慮なく活用してください。

 

(18)理数適塾のPR手法

 理数適塾のPR手法は以下の通りです。

⚫︎HPでのコンセプト説明

⚫︎ブログでの具体的指導内容の発信

⚫︎Instagramによる発信

⚫︎進学懇談会

⚫︎その他イベント

⚫︎定期面談

⚫︎YouTube動画によるファン獲得

 以上7つの方法で、PRを行ないます。内部向けのイベントであっても、「広がり」を意識して運営すれば外部生獲得につながります。

 YouTube動画は非常に手間がかかります。ただし、ファンを獲得するための手法としては最善策です。今後力を入れていきたいところです。