ハイライトや下線は本当に勉強に効果がある? 〜「勉強した気」から抜け出すために大切なこと〜
こんにちは。
英心うえの塾 二の宮本校の山口です。
先日、教室でふと目に入った光景があります。
ある中学生の教科書が、一面まぶしいほどの蛍光色になっていたのです。
「どこに線を引いているの?」と聞いてみると、返ってきた答えは
「なんとなく大事そうなところ」。
ハイライト・下線勉強はよくあるけれど…
マーカーでハイライトをしたり、ボールペンで下線を引いたりしながら勉強している人は、とても多いと思います。
高校受験を目指す中学生でも、よく見かける勉強法です。
その一方で、
「ハイライトや下線は、あまり成績につながらないらしい」
という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実はこの点について、海外ではさまざまな実験や研究が行われています。
研究結果:ハイライトをしても成績は変わらない?
ある研究では、長い文章を使って学習する際に、
-
ハイライトをせずに勉強する人
-
自分でハイライトを書き込みながら勉強する人
-
他の人が引いたハイライトを見て勉強する人
この3つのグループに分け、学習後にテストを行いました。
その結果、どのグループでもテストの成績にほとんど差は見られなかったのです。
さらに別の研究では、
下線を引きながら勉強したグループの方が、下線を引かなかったグループより成績が低くなった
という結果も報告されています。
なぜ「線を引く勉強」は効果が出にくいのか
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
ハイライトや下線を引くと、どうしても
線を引いた部分「だけ」に注意が向きやすくなる
という状態が起こります。
すると、
-
前後の文章をしっかり読まなくなる
-
全体の流れをつかみにくくなる
-
語句だけを拾い読みする癖がつく
といったことが起こりやすくなります。
結果として、
「読んだ」「勉強した」という感覚はあるのに、内容が頭に残らない
という状態になってしまうのです。
それでもハイライトが「使える」場合もある
ただし、
**「ハイライトや下線はダメ」**という話は、
何も考えずに線を引いている場合の話です。
逆に言えば、
考えながら線を引くことで効果が出る場合もあります。
これは、ノートの取り方にもよく似ています。
-
黒板をそのまま写している生徒
-
自分なりに言葉を言い換えたり、図や表に整理したりしている生徒
この2人では、後者の方が理解が深まり、成績も伸びやすいと言われています。
ハイライトや下線も同じです。
「自分ルール」を決めると勉強が変わる
ハイライトを効果的に使うためには、
自分オリジナルのルールを決めることが大切です。
例えば、
-
用語の定義だけ
-
因果関係が分かる一文だけ
-
後から説明できる自信がない部分だけ
など、ルールを決めておくことで、
「線を引くこと」そのものが思考を伴う作業になります。
すると、線を引く箇所以外にも自然と目が向き、
内容を考えながら読む習慣が身についていきます。
「もう覚えているところには線を引かない」勉強法
もう一つ、効果的な方法があります。
それは、
「もう覚えているところには、絶対に線を引かない」
というやり方です。
人は無意識に、ハイライトされた部分に注意を向けてしまいます。
その性質を逆手に取ることで、
「まだ覚えていない部分」だけに意識を集中させることができます。
ただし、
覚えていない語句が多すぎるページでは、ハイライトだらけになってしまい、
かえって注意力が分散してしまいます。
使いどころを見極めることが重要です。
マーカーは「勉強した気」になる危険もある
マーカーや下線は、使い方を間違えると
「勉強した気になるだけ」の道具になってしまいます。
一方で、
工夫次第では、理解を深めるための強力な学習ツールにもなります。
高校受験を目指す中学生には、
ぜひ「線を引くこと」そのものを目的にせず、
自分の頭をしっかり使う勉強を意識してほしいと思います。
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