【大学受験】文系学生が大学に入ったら学びたいこと!
英心うえの塾の中村です。
どの大学を目指すか、学部はどうするか、特に文系の高校生は悩むところです。
理系ほど専門分野が明確になっていなくて、文系の学部って、その学部に進めば将来がどうなるのか、はっきりしないところもあります。
医学部に進めば医者、理工系に進めば技術職?、などなんとなく理系だとイメージしやすいものの、文系ってちょっとフワッとしていますね。
もともと、文系大学は、政策や経営に関わる幹部養成課程という側面もあったと思います。しかし、今は多様化した時代において、必ずしも政策や経営に関わりたいという学生ばかりではありません。エリートコースに乗ろうという意識もあまりないかもしれません。
しかし、勝手に高校生の思いを想像するのであれば、みんな将来一生懸命いろんなことに挑戦したいという思いは持ちつつも、会社など組織の奴隷みたいになって自由を奪われるのは本望ではないでしょう。
間違ってもブラック企業にはまって、不自由な人生を強いられるのは違うのではないでしょうか。そうなると、「知恵」は必要です。さまざまな情報を読み解くリテラシーは必要でしょう。
文系の人が学ぶべき3つのことを述べたいと思います。少しばかり参考にして頂くと幸いです。
■マーケティング 商品がどのように売れるのかを読み解ける能力は大切。
人が何を求め、商品がどのように開発され、販売促進されるのかを総合的に学んでおくと良いでしょう。それは、商学部、経済学部、経営学部、社会学部、など色々な学部で扱われるテーマです。学問として学んだとして、実践でどれだけ活用できるかは微妙ですが、興味を持つのは良いことです。
若い皆さんは、SNSなど新しいメディアも活用できる貴重な能力を備えています。新しいメディアがどうマーケティングに活用できるのかを興味を持って調べるのは良いことです。自分がやりたいこと、世に広めたいことができた時に、上手に活用できるでしょう。
■マネジメント 組織が持っている資源を活用してリスクを把握しつつ目的に向けて最大の効果を出す力
会社に入るにしろ、自分で起業するにしろ、たった一人で何もかもやるのではなく、チームで仕事をすることになるでしょう。
その時に、マネジメントができる人は、チームの先頭に立って、組織が持つ資源や想定されるリスクを管理しながら、組織の目的を遂行することになります。
大学に入ってからは、受験勉強というよりも、いろんな活動を通じてマネジメントを学ぶことになります。
それは、どこの学部ということではなく、大学に入って、学部に所属するというところから組織の一員になります。
部活動やアルバイトでも組織が構成されているので、その段階でマネジメントに関わることになります。
組織がどんな目的を持っていて、自分がどんな行動を取ればいいのかを意識しながら行動できる人は貴重です。
■お金の知識 お金の知識があって、経済的に自立できる人は強い。
「お金」の知識は非常に重要です。
何をするにしてもお金が関わってくるし、お金の知識が低い人は、大きな仕事ができません。大きな仕事でなくても、自分の小さな夢を実現するにもお金は関わってきます。
金融や税制、収支の管理など、お金に関することはできる限り学ぶべきです。「めんどくさい」と逃げていると、重要な場面で失敗してしまいます。
上記の3つは、大学に行って学ぶことでもないかもしれません。
ある意味、文系の大学に進む人は、「将来に直結する」という発想よりも、自分が住んでみたい場所や興味の持てる学問という観点で、もっと自由に大学選びをしてもいいかもしれません。
教師を目指す人や、弁護士になりたいという人は、学部選びが明確になりますが、特にこれという職業、職種を想定していない人は、自分がやりたい学問を軸に、上記の3つのようなスキルを少しずつ身につけていけばいいと思います。
大学のネームバリューや大学の就職実績など、気になる項目はいろいろあるでしょう。しかし、自分が本当にやりたいことができた時、努力し続ける力、実現する力を持っているということが大切でしょう。
文系に進むと決めたのであれば、「世の中の仕組み」を熟知して、そのルールの中でどう生き抜くかを考えれば間違いないと思います。
英心うえの塾では、大学受験戦略室という講座の中で、高校生、高卒生の学習相談に応じています。
ぜひご相談ください。