【高校生の勉強法】大学受験に向けて高1からできることは?
英心うえの塾高校部「理数適塾」の中村です。
大学受験を見据えて高校に通っている人向けに勉強の話をしたいと思います。
大学受験は3年間の学習で考えてください。
高校3年生になって本気を出す!という意識では、遅い場合が多いです。
今回は高校1年生の皆さんに向けて、「今どんな勉強をしておけばいいか?」を、受験を見据えた視点でお話ししたいと思います。
4月に入り、高校生活がスタートしたばかりのこの時期。
部活を選んだり、クラスに慣れたりと、新しいことばかりで慌ただしいかもしれませんが、「高校生活の土台をどう築くか」が、3年後の受験結果に大きく影響します。
特に進学校に通っている皆さんは、学習ペースも速くなりがち。
今のうちからしっかりと準備をしておくことが大切です。
1. 英語:高校1年生の最重要科目
「英語は3年間で」ではなく、「2年で形にする」意識を
英語は高校3年間かけて取り組むイメージがあるかもしれませんが、実際には高校2年生までで基礎を固めるのが理想です。
その理由は、3年生で本格的に入試演習に入るため、1・2年で「読む・解く」力を完成させておかないと、演習に移れず伸び悩むリスクがあるからです。
そして、高3になると、英語以外の強化にも力を入れなければなりません。
英語は最も時間がかかる科目ですが、時間をかければ「鉄板科目」にもできます。
高1からしっかり学習するのがオススメです。
高校1年生でやるべき英語の勉強内容
① 英単語の暗記
- 最重要単語1000語の習得が目標
- 自分なりの暗記法を確立することが大事
- 赤シートの使い方も結構重要!
Point: 高1は比較的時間に余裕があるので、ここでじっくり「英語を覚える脳」を作っておくと、後の読解・作文でかなり有利になります。
② 英文法の理解
- 学校指定の総合英語(Dual Scope、EARTHRISEなど)を使う
- 暗記だけではなく「仕組みの理解」を重視
- 高2以降は文法をじっくり学ぶ時間がなくなるため、高1が勝負!
総合英語の分厚い本は、英文法辞書としての活用もありますが、「読本」としての使い方もあります。
英文法を体系的に学習できるのは、実は高1だけです。
2. 数学:まずは「ペース感」をつかむ
数学もまた、高校で大きく差がつく科目です。
そのため、高1のうちに「自分の学校の授業ペースに合った勉強のリズム」をつかむことが重要です。
数学の勉強法と目安
① 学校指定問題集の演習を習慣化
- サクシード/4ステップ/4プロセスなどを活用
- 定期テストの1週間前には7割以上得点できる状態に
- 演習を早めに終えて、復習時間を確保
② 予習・復習のバランスを見極める
- 授業を聞くだけで理解できる? それとも予習が必要?
- 自分にとっての“最適な学び方”を探ることが重要
3. 国語:まずは“覚える系”から徹底的に
国語の中でも、高1では「古文」と「漢文」に力を入れていきましょう。
高1でやるべき国語の学習
① 古文
- 古文文法(助動詞、助詞、敬語など)の理解
- 古文単語の暗記(300語程度が目標)
② 漢文
- 句法の習得
- 重要漢字の意味と読み方の暗記
Point: 暗記要素が強い分、時間のある高1のうちに徹底してやっておくと、高2・高3で他教科に時間を割く余裕が生まれます。
③ 現代文は秋以降から本格スタート
- 接続語・指示語の読み取り
- 論理的な文章構造の理解
- 現代文語彙の習得
論理的な読解力は、実は英語長文の読解力向上にも直結します。
まずは母国語で「論理的に読む力」を育てておきましょう。
まとめ:高1は“学び方”を確立する1年
高校1年生のうちは、勉強内容そのもの以上に、勉強の習慣・やり方を確立することが重要です。
- 自分なりの暗記法を持つ(英単語・古文単語など)
- 学校の授業ペースを把握し、定期テストに向けた逆算をする
- 英文法・古文文法などの基礎をしっかり理解する
3年後の受験を見据えるなら、“ただ勉強する”ではなく、“戦略的に勉強する”ことが求められます。
高1の今、正しいスタートを切ることで、後からの伸び方が全く変わります。
最後にひとこと
高校生活はまだ始まったばかり。
焦らず、でも油断せず、まずは「自分のペース」をつかむことから始めましょう!
応援しています!
何か勉強のことで相談があれば、理数適塾で受付しています。