【小学生・中学生の勉強法】テスト直しの効果的なやり方とは?点数別に考える「正しい見直し法」
こんにちは。英心うえの塾の中村です。
今回は「テスト直し」についてお話ししたいと思います。
小学生・中学生、そして高校生でも、テストの結果があまり良くなかったときに「テスト直し」をする機会は多いですよね。でも、このテスト直し、やり方を間違えると、労力のわりに効果が薄くなってしまうことがあります。
私自身の経験からも、注意点や効果的な方法についてお伝えできればと思います。
テスト直しが逆効果になることも?
テストの点数が40〜60点くらいだった場合、つまり完成度が半分以下のとき、テスト直しを完璧にやろうとするのは逆効果になりかねません。
理由は以下の通りです:
- 挫折感が強くなる
- 非常に時間がかかる
- 次の学習に影響が出る
この段階では、テスト範囲の基礎が十分に身についていない可能性が高く、無理に全部解き直すよりも「絞ってピンポイントで直す」方が効果的です。
点数別:効果的なテスト直しの考え方
40〜60点の場合
- 全体をやり直すのは非効率
- 次の単元に影響する部分を重点的に補強
- 勉強のやり方自体の見直しが必要
この点数帯では、ミス以前に「勉強の仕方に問題がある」ケースが多く見られます。単なる知識の抜けではなく、学習習慣や方法そのものを再考するタイミングです。
70〜90点の場合
- 直すべき範囲が全体の2〜3割に収まっている
- 解き直しが非常に効果的
- 基礎が固まっているため、理解も深まりやすい
この場合は、未習熟の部分だけをしっかりと補えばOKです。高得点を狙うための「仕上げ」として解き直しが機能します。
若い先生・保護者の方に知ってほしいこと
実際の現場では、「テスト直しを全部やらせてください」という保護者の要望や、塾の方針などで、点数が低い生徒に対しても全面的な直しをさせることがあります。
ですが、例えば50点だったら半分を直す必要があるわけで、基礎もままならない中、無理に応用問題を解き直してもすぐに忘れてしまいます。
これは「情報過多」で脳に残らない典型例です。
若い先生が保護者に説明できず、「とにかく全部直させる」ことに時間を費やしてしまうと、生徒にとっても先生にとっても負担が大きく、結果として学習効果は上がりません。
まとめ:完璧主義にならず、ピンポイントで
テスト直しは「何点だったか」「どこが弱かったか」を冷静に分析したうえで、効果的に行うことが大切です。
- 点数が低い場合は絞って補強
- 点数が高めの場合は丁寧に未習熟を埋める
- 常に勉強法の見直しも忘れずに
完璧主義にならず、「今、何を優先すべきか」を考えて行動することが、成績アップの近道です。ぜひ、参考にしてみてください。