【福井の中学受験】学習意欲を阻害する中学受験ならやめたほうがよい。
英心うえの塾の中村です。
今回は、中学受験について警告めいた内容についてお話します。
よくある話ですが、中学受験の対策で、学習意欲が低下する小学生がいます。
受験塾に通って、週に何度も塾に通い、そのたびに大量の宿題を持って帰り、また塾に行けば習熟度テストを受け、序列が発表され、打ちのめされ、自信を失い、学習意欲を失います。
「無理」のある受験をさせようとしたことが理由です。
□「負荷」は適度にかけなければ害悪です。
「負荷」をかけることは悪いことではありません。適度な負荷は人を成長させます。しかし、度が過ぎると、人は自信を失い、意欲を失います。
「ちょっと難しいことに挑戦する」ときに人は意欲を出します。
「ちょっと難しいことを自力でやれた」と感じたときに人は更なる自信を持ち意欲を高めます。
超えられない壁を設定して、いつもいつも超えられないという体験をさせてはいけません。「頑張れ頑張れ!」は不幸のモトです。どうしても子供自身が挑戦したいというなら別ですが、周りから無理な挑戦を強要することは良いことではありません。
□中学受験は本人が決意して、本人がすべて努力をして、自分の意志で塾に通う以外、「受験勉強」は成立しない。
親が強制的に中学受験勉強をさせるというのは、基本的に成立しません。
「受験するって言ってるけど、努力しないのはどうしたらいいか」という相談を受けることがありますが、そういうときに塾で必ず言うのが、「中学受験をやめて、別の挑戦をしましょう」ということです。
□中学受験を通じて学力が伸びればOK 合格だけを目的にしないでください。
英心うえの塾の「中学受験科」は何としても合格させるという塾ではありません。こども自身の「自学自習の力」を最大限引き出して、学ぶたのしさを体感させながら、受験勉強をとことん楽しみ、合格に導くことです。
土曜日に中学受験対策授業があります。その授業は事前予習課題が必須です。子供たちは自分でその課題に取り組みます。完璧である必要はありません。親御さんが手伝う必要もありません。
お父さん、お母さんが手伝って完璧な宿題を持って来られたら、その子がどこまで自分でできて、どこまで理解したのかが分からなくなってしまいます。
不完全でもいいから全力でやってきてほしいだけです。平日は考える力を養うための「個別学習」の時間を設けています。多彩な問題演習で考える力をはぐくんでいます。
□子ども本人が自分の力で合格への道のりを進んでいるという感覚が必要です。
英心うえの塾の中学受験科がこだわるのは、「自学自習の力」を最大限引き出すことです。当塾の受験生は、本当に楽しそうな顔で塾にやってきます。考えることを楽しみ、可能な限り自分で答えを出そうと努めます。どうしても分からないことは先生にしっかり教わって自分の力にしようとします。
開講以来、中学受験が原因で生徒がつぶれたことはありません。小学生の「バーンアウト」は、その後の学習に多大な悪影響を及ぼします。
もっとも大切なのは、合格しても合格しなくても、中学生になってからの勉強を意欲的にやることです。