【小学生の勉強法】記憶力と思考力、学力は区別して考えた方が良い。
英心うえの塾の中村です。
小学生の勉強を考えるときに、3つの能力を分けて考えています。
保護者の方が話題にする内容のほとんどが「記憶力」です。
計算ミス、漢字、文章題、すべて「暗記」や「慣れ」の領域です。
深い思考力や高度な判断力を要するというより、授業中の集中力や復習という動作によってみにつくものです。
□「掛け算九九」では頭は良くならない!
掛け算九九は、覚えれば誰でも活用できる暗記項目です。何度も反復して慣れるまで繰り返します。いったん使えるようになれば、ほとんど頭を使いません。脊髄反射的に数字が出てくるだけです。
ただし、記憶力や慣れは必要ないということではありません。何かを考えるときに、知識が頭の中で整理されていたりとか、計算がサクサクできるとか、そういう能力は重要です。
□単純反復、「慣れ」ばかりを重視した勉強では頭は良くならないし中学受験で力が発揮できない!
多くの人が塾に期待するのは、
「分かりやすい授業」
「徹底した理解度の確認」
「できるようになるまでの執拗な反復」
であったりします。
もちろん必要な要素ではありますが、もっと「思考力」や「学力」も重視した方がよいと思います。
教わって理解する勉強も必要ですが、自力で考え抜く「思考力」をきたえる勉強も必要です。間違ってもいいので、試行錯誤しながら最後は自分で答えを出すという学習体験をしてほしいと思っています。
□「学力」は「自学自習の力」です。
他社から意図的に知識を授かる勉強も必要ですが、自ら求めて、自分で調べて、自分で知識を整理するという自学自習の力は、勉強によってみにつける能力の中でもっとも重要な力です。
近年の中学受験では、知識、技能、思考力とは別に、この「自学自習の力」を何とか測ろうという意図の問題が出題されます。
試験問題の中に多くの資料や文章を載せて、その場で学ばせて答えを出すという問題が散見されます。
このような出題に対して、多くの受験生が「めんどくさい」と解答を避け、本来、きちんと読んで、よく見れば解ける問題を解かずに飛ばしてしまいます。
本当は大した知識も思考力も要しない問題をみすみす逃しているケースがあります。
これによって、「自学自習の力」の無さをテストによって見抜かれてしまうのです。
塾は、暗記力・思考力・自学自習の力をバランス良く磨くカリキュラムが必要だと考えています。
英心うえの塾では、「中学受験科」のカリキュラムでこの3つの力をバランス良くきたえるようにしています。