子どもが言うことをきかないという悩み:コーチングのすすめ
英心うえの塾の中村です。
子どもが親の言うことをきかないという悩みがあります。
思い通りに人が動いてくれないのは当然といえば当然なのですが、子どもが自分の言うことをきかないのはかなりのストレスです。前提は、「人は思い通りに変わってはくれない」という真実は理解した上で、それでも、親が伝えようとすることは受け止めてほしいものです。
塾の指導については、よく3つの行動について論じられることがあります。
- ティーチング 先生が生徒に教える行動
- コーチング 生徒の話を傾聴して生徒の内面を引き出す行動
- ドーカチング 「コーチング」の対立語(造語)で先生の主張を押し付ける行動 ※好ましくはない
おそらく、「言うことをきかせる」という観点では、ティーチングとドーカチングになってしまいがちです。諭して言って聴かせるとか、叱るという行動、もしくは怒鳴って強制力を発揮する行動でしょう。
しかし、ティーチングとドーカチングはどこかで限界が来ます。
特に、ドーカチングは「飛び道具」なので、命に関わること、他人に著しい迷惑をかけること、他者の尊厳を害することについては発動すべきでしょうが、それ以外では使うことはないでしょう。
ティーチングについては、普通に教えるということですが、諭しているつもりでも反発をくらうこともあります。
多くの場合、ティーチングとドーカチングを繰り返して、反発されて、イライラする時もあれば、平穏な時もあって、毎日過ぎているような状況ではないかと思います。
コーチングのいう考え方、技術を持っておくと良いでしょう。
コーチングについては、基本の考え方が重要なので、勉強は必要です。
教材としては、下の二つが良いでしょう。
「子どもが本当の幸せをつかむ魔法のパパ・ママコーチング 無限の可能性を引き出す10のカギ」
この本は、教育コーチングの基本姿勢や具体的な手法について学べます。コーチングについて何も知らなくても1から勉強できると思います。結構考え方を転換しないといけない部分もありますが、そこを受け入れた上で何度も実践すればコーチングを学ぶことができます。
「図解 コーチング流タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく」
この本はいわゆる「子育て」の分野の本ではありませんが、人のタイプを4タイプに分けて、それぞれに適した接し方やコーチングの仕方を学ぶことができます。子どもにもタイプがあって、どんな子にも同じような接し方をしてうまくいくわけではありません。兄弟姉妹がいる場合、ご家庭で、同じように声かけをしてうまくいく場合、いかない場合があるという経験をされると思います。4タイプを理解すれば、一人ひとりに応じた接し方ができるようになります。
上の2冊を丁寧に読んで勉強すると、脅し、命令、ご褒美、賞賛、叱責、戒厳、忠告、説得以外の方法で子どもに接することができるでしょう。
英心うえの塾でも、講師の多くがコーチングを学んで、教育現場で実践しています。
機会があれば、「保護者会」でコーチングの勉強会もやりたいと考えています。