英心うえの塾のブログ

【中学生の勉強法】要領の良し悪しは、「解答解説」の使い方で決まる。

英心うえの塾の中村です。

よく「私は要領が悪いんです」とか「うちの子要領が悪いんでしょうか」という話を聞きます。

この「要領」の正体はなんでしょうか。

 

要領がいい人は、勉強をヒョイヒョイとやっちゃって、いつもいい点数を取ってくるイメージです。そういう子は、どうして勉強時間の割に成果を出せるのでしょうか。

 

頭のいい勉強をする子とそうでない子は、「解答解説」の使い方で分かります。問題演習をする時、答えを丸写しする子がいたとします。これは要領がいいとは言えません。勉強というより、「作業」になっています。ただただ、ワークやノートを汚しているに過ぎません。

一方で、答えを見ずに延々考え込んでいる子がいたとします。その子も要領がいいとは言えません。分からないのであれば、さっさと解答解説を見て、理解した上で、自力で再現すればいいのです。

勉強風景だけを見て、傍目からは、どうやって解答解説を使っているかは分かりません。せっせと勉強していれば、どの子も一生懸命勉強しているように見えます。

しかし、要領のいい子は、「成果」に意識を置いています。今やっている問題演習が、別の問題でも活用できるかを意識しています。

 

例えば、数学の証明問題をやるとしましょう。考え方は分かるし、どの合同条件を使うかも分かるんだけど、「書き方」が分からないということはよくあります。じゃあ、答えを見てしまって、「書き方」を学んで、別の問題でも同じように書こうという意識で答えを見ます。

「要領」というのは「解答解説」の使い方の違いで顕在化します。

 

もっと言えば、分からないことがあれば、読んで理解しようとする人は要領がいいのです。そして、何かを読んで理解できない場合は、別の参考書を見つけて、自分にとって理解しやすい道具を手に入れようとします。なかなか理解できないことがあれば、躊躇なく先生に質問をします。参考書の使い方や先生への質問の仕方が上手だったります。

 

勉強において、要領のいい人になりたければ、まずは「成果」を意識して解答解説を活用することから始めましょう。その勉強が別の場面で活用できるように考えましょう。それを「再現性」と言います。

そして、「読んで」理解する習慣をつけましょう。どうしても読んで理解できないことは、質問をしましょう。そして、質問の仕方が上手になるよう努力してみましょう。

そうすれば「要領のいい」勉強ができる人になれます。

「要領」の正体を考えると、勉強においてはそういうことになるでしょう。