【2025年度 福井県立高校入試 国語】 総評と今後の学習アドバイス
こんにちは。英心うえの塾で国語の指導を担当している山口です。
この記事では、2025年度福井県立高校入試国語の総評と今後の学習アドバイスを行います!
総評
今年の国語の出題傾向は、これまでと大きく変わらず、難易度も例年並みという印象です。
ただし、一部には初見の形式や難しく感じる設問もありました。
特に記述や作文など、時間のかかる問題に対応するためには、知識系の問題を素早く、正確に処理する力が求められました。
限られた試験時間の中で最大限の力を発揮するためには、普段の学習から時間配分や設問形式に慣れておくことが重要です。
■ 各大問のポイント
【大問一:説明文】
文法問題(問二)は例年通りの出題で、確実な知識が問われます。記述問題(問四~六)は、特に問六が七十字と長文で、筆者の考えを自分の言葉でまとめる力が必要です。時間配分の工夫がカギとなりました。
【大問二:漢字と書写】
漢字の読み書き八問と、楷書・行書の特徴に関する設問一問の構成です。書写問題は毎年の定番であり、形式にも慣れておくことが肝要です。
【大問三:物語文】
表現技法や抽象表現の意味を説明する設問(問二・六)があり、本文の内容を深く理解する力が求められました。選択問題(問三~五)も長文形式で、読解スピードと正確さが問われました。
【大問四:古文】
言葉の意味の把握に加え、文脈からの推測力が試されます。特に古文は現代語とは異なる語義を持つことが多く、練習量と慣れが重要です。
【大問五:作文】
原稿用紙の正しい使い方、段落構成、設問条件を満たす内容が求められました。日頃から文章構成力を養うトレーニングが必要です。
■ 今後の国語の学習法
【1. 丸暗記より“芋掘り”思考】
漢字や文法は単なる暗記ではなく、知識の関連性を引き出す「芋掘り」のような学習が効果的です。
例えば「チクバ」という言葉が出たとき、「音読み」「熟語構成」「授業での扱い」などから連想を働かせ、記憶を掘り起こすトレーニングを積むことで、初見の問題にも対応しやすくなります。
【2. 答えの理由を説明する練習】
記述問題が苦手な人は、「答えを写す」ではなく、「なぜこの答えになるのか」を説明できるようになることが第一歩です。
本文の中での根拠を示し、筆者の主張や理由を見つける練習を通して、論理的思考と読解力が育まれます。
まとめ
2025年度の国語入試問題は、特別な難問はなくとも、普段の地道な努力が結果に直結する出題内容でした。
日頃から「なぜ?」を意識して学習すること、知識を関連づける癖をつけることが、国語力の底上げにつながります。
受験本番に自信を持って臨むためにも、そして受験後の豊かな言語生活のためにも、ぜひ丁寧に学びを積み重ねていってください。
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