【2025年度 大学受験生へ】9月から始めるべき「過去問演習」と受験戦略
こんにちは。英心うえの塾高校部「理数適塾」の中村です。
9月に入り、いよいよ大学受験まで残り半年を切りました。高校3年生・浪人生の皆さんにとって、今まさに勝負どころの時期です。
夏休みで基礎固めを終えた人も、まだやり切れていない人も、これからの勉強の中心は 「過去問演習」 です。今回は、9月から意識すべき学習の流れと注意点をお伝えします。
なぜ「最新年度」の過去問から始めるべきか
過去問演習のスタートは、まず 最新年度の1年分。
「もったいない」と感じる人もいるかもしれませんが、出題傾向を知るには直近の問題に触れるのが一番です。
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どんな形式で出題されているか
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自分の得意分野が活かせる問題か
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合格ラインに到達できそうか
これらを肌で感じることができます。大切なのは「1回解いて終わり」ではなく、徹底的にやり込み、次に解いたときには満点を取れるレベルまで仕上げることです。
本番を意識した演習が力を伸ばす
過去問を解くときは、必ず 本番と同じ環境を再現 してください。
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時間を計る
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静かな環境で取り組む
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音楽や雑音なし
特に数学などは「見切りの練習」も重要です。
「解ける問題を確実に取り切る」ことが合否を分けます。本番では緊張しますが、練習でどれだけ本番を想定できたかが結果を左右します。
分析と課題の抽出
過去問演習の目的は、ただ点数を取ることではありません。
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合格最低点を超えられるか
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どの分野に弱点があるか
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知識不足なのか、解法に不慣れなのか
こうした課題を洗い出し、補強していくことが大切です。
また、赤本の解説は薄いことも多いので、網羅的な問題集(プラチカ・やさしい理系数学など) を並行して使い、基礎を抜け落とさないようにしてください。
共通テスト対策も並行して
国公立志望の人は、共通テストの練習も早めに始めましょう。
一部のトップ層を除き、多くの受験生は9月から準備しないと間に合いません。
この時期は、
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基礎学習の総仕上げ
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志望大学の過去問演習
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共通テスト練習
の「三本柱」を同時並行で進める必要があります。
受験校の決定は11月までに
過去問を解くことで、偏差値だけでは分からない「大学との相性」も見えてきます。
「解きやすい」「戦える」と感じる大学を見つけることも重要です。
受験校は大きく3つに分けて考えましょう。
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チャレンジ校:合格可能性は低めだが、行けたら最高の大学
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実力相応校:B判定・C判定が出る、勝負すべき大学
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安全校(滑り止め):合格可能性が高い、落ちない受験校
11月には出願スケジュールをすべて固め、手帳に締切や試験日を埋めておくことが必須です。
私立受験の意味
福井の受験生は「国公立第一志望だから私立はいらない」と考えがちですが、私は 私立受験を強く勧めます。
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本番の入試慣れをするため
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合格通知を得て、自信を持つため
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たとえ蹴るとしても「合格した実績」が浪人時の支えになるため
合格通知を得て、それでも浪人を選ぶなら、その意思は本物です。だからこそ、私立受験には大きな意味があります。
まとめ
9月以降、大学受験生がやるべきことは明確です。
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最新年度から過去問演習を始め、徹底的に研究する
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本番を想定した環境で演習を重ねる
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弱点を分析し、問題集で補強する
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共通テスト対策を並行して進める
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11月までに受験校を確定させる
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私立受験も必ず経験し、合格通知を手にする
これからの半年は、想像以上に大変です。
しかし、過去問に真剣に向き合った人だけが、試験本番で自分の力を出し切れます。
皆さんの健闘を心から祈っています。