英心うえの塾のブログ

【大学入試対策】志望理由書の書き方と準備のポイント

こんにちは。英心うえの塾高校部「理数適塾」の中村です。


今回は、大学入試で多くの受験生が直面する「志望理由書(志願理由書)」について解説します。総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜などで提出が求められる重要な書類です。合否にも大きな影響を与えるため、しっかり準備していきましょう。


志望理由書とは?

志望理由書は、大学に対して自分がなぜその学部・学科を希望するのかを伝える書類です。
「自己推薦書」や「エントリーシート」と呼ばれることもあります。多くの場合、次のような場面で使われます。

  • 一次選考の書類審査の基準になる

  • 面接での会話の題材になる

大学が「この学生と一緒に学びたい」と思えるかどうかを判断する大切な材料になるのです。


書く前に必要な準備

1. 自己分析

まずは「なぜ自分はこの大学・この分野を志望するのか」を言葉にしましょう。
紙やメモ帳に「なぜ?」を繰り返し書き出す「自分会議」が効果的です。

  • その分野を志望する理由

  • 将来どんな社会人になりたいのか

  • どんな大学生活を送りたいのか

将来像を「すでになった自分」のように具体的にイメージできるまで突き詰めることが大切です。

2. 大学の研究

志望先大学の情報をよく調べましょう。
大学案内やHPに載っている「学部の理念」や「研究方針」を理解し、自分の考えとどう重なるのかを整理します。

  • その大学・学部が掲げる哲学は何か

  • どの点に共感し、自分は何を学びたいか

単なる情報の羅列ではなく、「ここが自分に刺さった」と言える部分を中心にすると説得力が増します。


志望理由書に盛り込むべき3つの要素

  1. 実績
    高校までに取り組んできた勉強や活動、部活や趣味、影響を受けた本や人など。小さな積み重ねもアピールポイントです。

  2. 大学でやりたいこと
    興味関心と結びつけて、大学で取り組みたい学びや研究を明確に伝えます。

  3. 将来像
    大学での学びを通して、将来どんな職業や社会貢献をしていきたいのかを描きます。

この3点が一貫していると、読み手に「この学生は本気だ」と伝わります。


書き方のポイント

  • 双括型で書く
    最初の段落に「結論(志望理由の核心)」をはっきり示しましょう。
    その後、きっかけ → 高校での取り組み → 将来の展望 → まとめ、という4部構成にすると整理しやすいです。

  • 文は短く、簡潔に
    1文が長すぎると読みづらくなります。800字前後なら、1文1テーマを意識するとよいです。

  • 幅広く書かない
    パンフレットのコピーのように多方面に触れると、かえって「何をしたいのか分からない」文章になります。テーマを絞りましょう。

  • 現実味のある内容に
    理想や夢は大切ですが、あまりに非現実的だと信頼性を失います。自分の経験や関心とつながる形で表現しましょう。


最後に

志望理由書は「取り繕う」文章ではなく、自分の本心と一致していることが何より大切です。
大学に「私はここで学びたい」という強い思いを伝えるために、自己分析・リサーチ・将来像の整理を徹底して行いましょう。

あなた自身の歩んできた道と、これからの道がつながる志望理由書を仕上げてください。