高校で伸び悩む勉強法3選|丸暗記・ノートまとめ・予習なしを見直そう
英心うえの塾の中村です。

中学校では頑張っていた。テストの点数も取れていた。それなのに、高校に入ったら、急に勉強がうまくいかなくなる。そんなことがあります。
僕自身が、まさにそうでした。中学校ではクラスで1位、2位だったのに、高校では37人中36位。高校2年生に入ったころには、模試で偏差値32ぐらいだったこともあります。
もちろん、原因は一つではありません。ただ、振り返って思うのは、中学校で身につけた勉強のやり方を、もっと早く見直すべきだったということです。
今日は、高校に入ってから苦戦しやすい3つの勉強法についてお話しします。高校生だけでなく、今頑張っている中学生と保護者の方にも、ぜひ知っておいてほしい話です。
① 分からないことを、丸暗記で押し切る
僕は中学生のころ、かなり勉強していました。量もやっていたし、根性もあったと思います。
ただ、分からないことが出てきたときに、「なぜそうなるのか」を考えるより、「もう覚えてしまおう」となりがちだったんです。
社会の記述問題もそうでした。「説明しなさい」と問われても、理由を自分で組み立てるというより、たくさん問題を解き、答えのパターンを覚えて対応していました。中学校では、それで点数が取れていたんですね。
でも、高校では学習量が増え、内容も複雑になります。一つひとつをバラバラに覚えて、出題パターンを全部網羅しようとすると、だんだん追いつかなくなります。
僕は、世界史で本当に苦労しました。大量の情報が入ってくるのに、流れがつかめない。教科書もうまく読めない。点数も取れない。
大人になって歴史を学び直してから、「ああ、歴史って、こういうつながりで考えるものだったんだ」と分かってきました。
当時の僕に足りなかったのは、例えば、こんな問いです。
なぜ、その出来事が起こったのか。その結果、何が変わったのか。前に習ったことと、どうつながるのか。
暗記に「つながり」を加える
原因 → 出来事 → 結果。用語を覚えるだけでなく、関係を説明できるか確かめる。
暗記は必要です。用語も年号も、英単語も覚えなければいけません。ただ、理解できていない部分まで、全部暗記で埋めようとすると苦しい。
意味やつながりを理解したうえで覚える。この習慣を、中学生のうちから身につけてほしいんです。
② ノートをまとめないと、勉強した気がしない
これも、僕がやっていたことです。教科書に書いてあることを、いちいちノートにまとめる。まとめないと、勉強した気がしない。そんな状態になっていました。
ノートまとめは、頑張りが目に見えます。周りの大人も「きれいにまとめたね」「頑張っているね」と褒めやすいですよね。
もちろん、自分で整理することに意味はあります。でも、まとめる作業に時間を使いすぎて、覚えたか、解けるかを確かめる時間がなくなると、困るんです。
高校では、扱う内容が一気に増えます。全部を丁寧にまとめ直していたら、それだけで時間が過ぎてしまう。そこで、勉強の中心を次のように変えてみてください。
ノートを埋める時間を、理解を確かめる時間へ
ノートは必要なポイントに絞る。「読んだ・写した」で終わらず、自分で使えるところまで。
読む。思い出す。解く。確かめる。この往復を増やしてほしいんです。
ノートを作るなら、自分が混同するところ、何度も間違えるところ、理解するために整理が必要なところに絞る。
例えば、「似た用語の違いを3行で書く」「歴史の原因と結果を矢印でつなぐ」。そういう短い整理なら、次の勉強にも役立ちます。
ノートを完成させることがゴールになっていないか。そのノートを閉じたときに、説明できるか、問題を解けるか。ここを確認しましょう。
③ 予習をせず、授業を後から追いかける
3つ目は、予習をしないことです。
ここは、僕自身はやっていました。何とか授業についていきたかったので、予習はしていたんです。それでも、丸暗記に頼ったり、ノートまとめに時間をかけすぎたりして、苦戦していました。
つまり、予習だけで全部解決するわけではありません。ただ、授業中に考える余裕を作るうえで、予習は大切だと思っています。
初めて聞くことばかりだと、言葉の意味を追い、板書を写すだけで精いっぱいになりやすい。一方、先に少し読んでおけば、授業中にこんなことを考えられます。
「先生は、なぜここを強調したんだろう」「予習で分からなかったところは、そういう意味だったのか」「ここは後で、もう一度確認しよう」
ノートの取り方も変わります。何が大切かを考えながら書けるので、板書を写すだけでなく、自分に必要な補足を残せるようになります。
予習で、授業中に考える余裕を作る
予習は「全部理解すること」ではなく、「何を確かめたいかを見つけること」。
予習で、全部を理解する必要はありません。次に習うところを少し読む。分かるところと、分からないところを見つける。まずは、それで十分です。
英語なら知らない単語や文の意味を確認する。数学なら例題を読み、途中で分からなくなった箇所に印をつける。
授業を「初めて知る時間」だけで終わらせず、疑問を解決し、理解を深める時間にする。そのための準備が予習です。
「手間をかけたか」から「頭を使ったか」へ
今回の3つを整理すると、こうなります。
3つの勉強法を、こう見直そう
中学生のうちから、頑張る量と一緒に「頑張り方」も育てよう。
僕は、中学校のとき、頑張っていなかったわけではありません。むしろ、かなり時間を使っていました。だからこそ、今の生徒たちには伝えたいんです。
頑張る量と一緒に、頑張り方も点検してください。
長時間机に向かった。ノートが何ページも埋まった。問題集を最後まで終えた。それ自体は、取り組んだ証拠です。
でも、その先に「自分で説明できる」「初めての問題でも考えられる」「解答を見ずに解ける」があるかどうか。そこまで確かめてほしいと思います。
今日の勉強で、一つ変えてみよう
全部を一度に変える必要はありません。今日勉強する内容を一つ選んで、教科書や参考書を読んだあと、いったん閉じてみてください。
そして、「結局、どういうことだった?」と、自分の言葉で説明する。
説明できなければ、もう一度読む。そのあと、問題を解いて確かめる。次の授業の範囲にも、少し目を通してみる。こうした小さな変化を積み重ねていきましょう。
保護者の方も、ノートのきれいさや勉強時間だけでなく、「どんなことが分かった?」「前にできなかった問題が解けるようになった?」と、学んだ中身に目を向けていただけたらと思います。
高校に入ってから苦労した僕だからこそ、伝えたい。
一生懸命やることは大切です。その努力が理解と得点につながるように、勉強のやり方も育てていきましょう。
英心うえの塾では、進学や勉強法のご相談を受け付けています。
何かご相談がありましたら、ぜひご連絡ください。

