英心うえの塾のブログ

【大学受験の勉強法】大学受験生の9月からの仕事は3つあります!

英心うえの塾の中村です。

当塾では、「大学受験戦略室」という講座で受験生のサポートを行なっております。9月から、受験生には3つの仕事があります。今回はそれをご説明します。

 

◆「インプット学習」と「アウトプット学習」を並行する!

受験生は、9月以降の時期を「直前対策期」として捉え、勉強計画を立ててください。まだ入試範囲のインプット学習を終えていない人は、急いで終えるようにしましょう。

学校に合わせる必要はありません。いち早く通し学習を終わらせるために、講義系参考書や動画授業を活用して一通り学習しましょう。

夏にやったインプット学習の復習も必要です。基礎知識は徹底的に覚え込みましょう。新たに参考書を使う必要はありません。これまで使用したものを使ってください。ただし、どうしても今までの参考書や教科書では覚えにくい、まとまっていない、という場合は新しく用意してもOKです。

アウトプット学習については、「過去問」と「対策用問題集」の2種類を用意してください。過去問は傾向を知るとか、予行演習をするという使い方をします。

ただし、過去問は入試範囲を体系的にまとめたものではありませんから、入試範囲を一通り網羅した対策用問題集も用意して、しっかり演習をしていきましょう。

こんな感じで、インプット学習とアウトプット学習を並行して行う時期に入ります。

非常に忙しい時期ですから、へこたれないようにしましょう。

特に国公立大学を受験する人や、私立大学を複数受験する人は、アウトプット学習も複数の項目に挑む必要があります。

「念の為やっておこう!」という計画は排除して、絶対にやるべきことに絞って事項しましょう。

 

◆「受験計画」を具体化する!

受験計画については、9月以降にしっかり立てましょう。

特に私立受験をする人は、出願もありますから、早めに準備をする必要があります。

私立受験は3種類、受験校を考えます。

(1)最大志望校 自分がどうしても行きたい大学

(2)実力相応校 模試の結果から見て合格できそうな大学

(3)安全校   模試の結果から見て余裕で合格できそうな大学

模擬試験の偏差値を見ましょう。

受験科目の偏差値が、6以上足りない大学については(1)の最大志望校です。例えば、自分の行きたい大学が、B判定を取るのに偏差値72を要する大学である場合、自分の偏差値が60であるならば、12偏差値アップしなければなりません。そういう場合です。

偏差値のギャップが5以内であれば(2)の実力相応校と考えればOKです。

自分の今の偏差値以下の大学は(3)の安全校と考えてください。

今からでも偏差値を10上げることは可能です。くよくよ悩む前に偏差値10上げるつもりで取り組みましょう。

ですから、8月以降の模擬試験の結果はちゃんとファイリングして、結果をいつでも見られるようにしましょう。

出願する大学を決めたら、入試要綱と願書を取り寄せて、出願準備をします。遠方で受験する場合は、宿舎(ホテル)を予約します。人気のある大学については、近隣のホテルはすぐ予約で埋まってしまうので、お早めに!

 

◆より一層、生活面と精神面の自己管理を強化する!

とにかく、9月以降は忙しくなるし、不安にもなります。よくあるのが、忙しさと不安に押し潰されて、生活が乱れる人がいます。「恋愛」に逃げる人もいます。この時期は、「離脱者」がたくさん出現します。

自分がどんなに不利な状況で、合格にリアリティが持てなくても、冷静に対処してください。より一層、生活面の自己管理を強化してください。

睡眠時間を削ってはいけません。コーヒーの飲み過ぎや、糖類の過剰摂取も止めましょう。ストレスで生活を乱してはいけません。

好きな音楽をスターターとして聴きながら勉強モードに入り、1曲聴いたら音楽を止めて、集中モードに入りましょう。

「前向き」な友人や先生を近くに置いて、常に自分を励ましてくれる存在を大切にしましょう。

「後ろ向き」なことを言う人からは距離を取りましょう。むしろ、会わないようにしてください。

 

心配しなくても、やり続ける人が勝ちます。大学受験は、ほとんどの人が本気でやっていません。私はせいぜい2%の人が本気でやっていて、98%はそこそこか、話にならないレベルだと思っています。

正しいやり方でやり続けた人が「全敗」することはありません。ただし、厳しい大学受験において、戦略のない初志貫徹は避けましょう。10戦して9敗しても、1勝すれば勝利です。

いくつかの大学を受験するとか、いくつかの方式で受験するなど、とにかく「1本勝負」では危険すぎます。かっこいいけど。「負けない入試」をしてほしいと思います。複数大学受験と複線入試を活用して、勝ちに行ってください。

この時期だからこそ、「なぜ大学に行きたいのか」目的を明確にして、大学に行くことを目的にしないでほしいです。これは「自己目的化」と言って、目標が目的にすり替わってしまうことです。

淡々と自分の進みたい進路に向けてやり続ければ大丈夫です。