【大学受験の勉強法】過去問をやることの3つの意味
英心うえの塾の中村です。
過去問をやる意味は3つあります。
(1)傾向と対策をつかむ
(2)志望大学への憧れを強くする
(3)良問ではない問題への対応に慣れる
ということです。一つ一つご説明します。
その前に、過去問はいつやるべきかと言えば、「なるべく早く」です。早めに傾向と対策を掴んだ方が合格は勝ち取りやすいのは自明の理ですが、過去問に取り組むためには基礎基本の徹底が必要です。早めに過去問に挑めるように、早めに基礎基本を固めるという発想が必要です。遅くとも高3の8月に過去問研究をして、9月ぐらいから過去問演習を本格化するのがいいでしょう。
(1)傾向と対策をつかむ!
まずはよく知られている「過去問研究・過去問演習」の意味です。大学にはそれぞれ、傾向があるので、よく出る分野、よく出題される設問形式を知る必要があります。その上で、「仮説と検証」を行います。
自分の行きたい大学では、こういう分野がよく出るし、設問はこんな感じだ!と掴んだら、自分が補強すべき部分を見つけ出します。この分野、この設問訓練をやって、どのくらい点数を上げるか、仮説を立てます。実際、伸びているか、検証しながら勉強を進めていきます。だから、過去問をやるときには並行して、対策内容を決めてそれを進めます。教材は具体的に、何をやるか、いつまでに仕上げるかも決めると良いでしょう。
英心うえの塾では、大学受験戦略室で設問対策や分野別特訓の内容を決めて、生徒とプランニングしています。
(2)志望校への憧れを強める!
過去問をやる意味は、志望校へのおもい、憧れを強くするというところにもあります。共通テストは、「共通」に同じ問題なので、違う話にはなりますが、自分が行きたい大学の問題をやると、少しテンションが上がってきます。
大学の問題は、基礎を高度に問う問題が多く、「こんないい問題を出題する大学に自分は行きたい」と気持ちを新たにすることもあるでしょう。難しい問題に挑むときは、論理の世界や学問の深みを体感できて、これもまた大学への思いを強めることになるでしょう。本当に勉強が楽しくなるのは、過去問に取り組む段階まで行ったときです。そこに行き着くために基礎基本を頑張るという感じです。基礎基本を固めるまでは、伸び悩みがあったり、挫折しそうな時期があったりします。それを乗り越えて、過去問研究の段階まで頑張ってほしいと思います。
(3)良問ではない問題への対応に慣れる!
問題集の問題は良問が多いと思います。良問とは、文字通り、いい問題で、一つの問題で複数のことが学べる応用力を磨ける問題です。過去問は良問ばかりではありません。中には悪問も含まれる可能性はあります。そうなったときに混乱して、要らぬ失点をしては勿体無いわけです。多少、いろんな問題、良問ではない問題への対応にも慣れが必要です。
過去問演習にはいろんな意味があります。
その使い方、勉強法で、困ったこと、悩んでいることがあればぜひ英心うえの塾にご相談ください。