【中学生・高校生の勉強法】読解力低下の原因は意外に前提知識・常識不足かもしれない…
英心うえの塾の中村です。
塾をやっていて、一つの信念として、「自学自習は次世代最優先スキルである」という考えを持っています。
その時に、学び方のオプションとして「読んで学ぶ」というのを会得して欲しいんです。
「聴いて学ぶ」
「動画で学ぶ」
「体験して学ぶ」
「失敗して学ぶ」
「知ったことを人に伝えて学ぶ」
などイロイロあるんですが、新しい情報を仕入れる時に、最も高速なのが、「読んで学ぶ」です。
このスキルには、語彙力と論理的思考が必要だと思っていたのですが、生徒によっては、前提知識の不足があるのではないかと思います。
世の中のことを知らないということです。自然科学の分野は理科ということになりますが、社会常識は中学生の「社会科」の知識が非常に重要です。「社会は覚えるだけ」と思われがちですが、そんなことはありません。
日本でなぜ仏教が広がってきたのか、飛鳥時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代とそれぞれの時代によって広がり方が違うし、仏教をやろうというモチベーションも違います。
僕らが和風と思っているものは、どこにルーツがあるのかも社会科で出てきます。「覚える社会」をやっていると常識の部分が抜けてしまう危険があります。成果も大事なのですが、つまりテストの点数も必要ですが、世の中を知ることも重要です。
学校の先生や塾の先生が喋る雑談なんかも、意外に大事なのかもしれません。
「要領」とか「ポイント」ばかりに着目して、大事な説明を読み落としている可能性もあるのかもしれません。
教科書には、対戦後に日本がなぜ早くに復興を遂げることができたか、など結構重要で興味深いことが書かれています。
「テストに出る」ことばかりに着目するより、もうちょっとじっくり教科書を読んで、世の中の常識を知るのもいいですね。
高校生になってしまって、その辺りを雑にこなしてきた人には、
「イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード」がおすすめなのです。
近年、よく語られるテーマについてイラストを見ながら楽しく学べます。
前提知識が増えると読解力が増すのではないかと思って、最近は生徒を見ています。
高校時代、世界史をサボりまくった私としては、
ニュースに出てくる出来事の背景がわからず、その度に調べまくってやっとわかった気になっているのですが、ちゃんと勉強しておけば良かったことがあるとしたら、「世界史」です。