英心うえの塾のブログ

【大学受験の勉強法】高3・既卒生の「受験計画」はどうやって立てるのか?

英心うえの塾高校部「理数適塾」の中村です。

今回は、「受験計画」のお話

受験計画とは、どの大学の、どの学部学科、どの方式・日程で受験するかの計画です。

 

もっとも重要な観点は、その受験が「滑り止め」であること

もちろん、第一志望があって、その大学学部学科に絶対に行きたい!

でも、大学受験は厳しいもの。「全不合格」は避けたい。

 

いやいや、「初志貫徹」でしょ?

どうせ行く気がないところを受験しても無駄でしょ?

と思うかもしれない。

 

そうではなく、第一志望大学を思い切り受験するためにも、「滑り止め」を含めた受験計画を立てなければならないのです。

「???」かもしれません。

ちょっとご説明します。

 

福井の事情でご説明しますね。

福井は、少なくとも、うちの塾「理数適塾」では国公立志望者が圧倒的に多い。

だから第一志望大学を国公立前期に受験する予定の大学とします。

 

共通テスト後の一発目が国公立前期では危ない!

国公立前期は、第一志望を受験できる、実質唯一の試験です。他の入試もなくいきなり前期日程を迎えてはいけません。

いくつか受験をしておいて、いろんな体験を経て、国公立前期を迎えて欲しい。

 

たとえ、浪人覚悟でも「合格通知0」で浪人してはいけない!

「浪人」とは自分の意志、覚悟でやるものです。その方が伸びる。

合格通知0は、やむなく浪人したのであって、自分の意志で浪人するわけではありません。

色んな受験を経て、たった一つ、自分を受け入れてくれた大学があって、「合格通知」が1通届いたとします。

その尊さをみにしみて感じつつ、その合格通知を捨てて浪人するならホンモノです。

その人は1年間本気で勉強するでしょう。

 

「入試」は模擬試験ではない!本番です。

入試結果は、受験勉強をした末の、本物の「結果」です。

一生懸命勉強をして、何の結果も出ないのは、あまりにも残念。

模擬試験はあくまで「模擬」。何の根拠もない。第一志望に合格するのも大事。でも、第一志望ではない合格も大事!

 

 

そんなわけで、第一志望大学以外の、いわゆる「滑り止め」の重要性がわかってくれた人もいると思います。

いつ準備するかというと、

11月末で受験計画は一旦作ってしまいましょう。

そして、精査して12月に完成させて、年内に出願です。

 

受験計画のイメージは下の通りです。

模試のA判定やB判定が出る大学学部学科は、合格可能性が高いということで1~2個受験する。

C判定は、1つ受験した時の合格可能性50%と仮定して、3~4個受験する。そうすると不合格可能性が格段に下がる。

第一志望大学じゃないけど、ちょっと憧れの大学も受験したいということでD判定の大学も受験する。

 

そうすると、1つ国公立大学を受験する以外に、5個以上の受験も計画に含めるということになります。

これがスタンダードです。

都市部だと「少ない」と言われそうだけど、「国公立重視」の地域でもこのぐらいは受験したほうがいいですね。

 

ただし、模試の判定だけで決めてはいけません。

「過去問」をきちんと解いて、その実績で最終決定しましょう。

 

過去問をやる目的は、以下の3つです。

傾向と対策をつかむ
受験校確定の根拠となる事実情報を取る
良問ではない問題への対応を習得する

 

傾向と対策はもちろんですが、下の2つも重要です。

過去問を解くことで、自分がその傾向や形式に強いか、弱いかが分かります。

点数も出しておくことで、合格の基準に達するのか、厳しいのかもわかります。必ず事実情報で受験校を決定しよう。

過去問は、「問題集の問題」と違って、精選されている問題ばかりではない。

だから、良問とは程遠い問題も混じっている。そういう、悪問・奇問に近いような問題にも慣れておきましょう。

 

あとは、過去問を本番と同様の緊張感でやりつつ、量をこなしておくと、受験に必要な集中力、体力がつきます。

真剣にやっていれば、少々体調が悪くても実力が発揮できます。

真剣にやっている人は、「4連日試験はキツイ」などと弱音を吐きません。

とにかく、過去問演習は本番だと思って、ガンガン自分を鍛えてください。