社会は楽しんだ者勝ち!夏期合宿で中3生に伝えた、学診で問われる“本当の社会力”
こんにちは!英心うえの塾 二の宮本校の堀江です。
先日、小5・小6・中2・中3生を対象とした夏期合宿を実施しました!
これまで以上の規模かつ普段の教室とは違う環境の中で、数日間にわたって集中して学習に取り組んだ今回の合宿。
国語・数学・英語はもちろん、理科・社会についてもじっくりと授業を行いました。
特に社会では、地理・歴史・公民の3分野について、それぞれの重要事項を確認するだけではなく、「学力診断テスト(通称:学診)で社会の問題を解くためには、どんな力が必要なのか」というところにも重点を置いて授業をしました。
今回は、そんな社会の授業の中で中3生に伝えたことを、少しご紹介したいと思います。
学診の社会で大切なのは「知っている」だけではない
福井県の中学3年生が受験する学力診断テストでは、地理・歴史・公民のすべての分野で、資料を読み取って答える問題が多く出題されます。
地図、グラフ、統計資料、写真、年表、文章資料
問題文や資料から必要な情報を読み取り、
「この資料から何が分かるのか」
「なぜこのような結果になっているのか」
「資料から読み取ったことを、自分の言葉でどう説明するのか」
というところまで考える必要があります。
(社会における学力診断テストの傾向と対策に関しては、去年のブログで解説しておりますので、こちらも合わせてぜひご確認ください。)
つまり、社会は単純に「用語を覚えていればOK」という教科ではありません。
もちろん、基礎的な知識は必要です。
「この人物は誰なのか」
「この出来事はいつ起こったのか」
「この地域では何が盛んなのか」
といった知識がなければ、資料を読み取ることもできません。
しかし、知識を持っているだけではなく、持っている知識を使って資料を読み、考え、自分の言葉で説明する力が必要になります。
合宿の社会の授業でも、私はこのことを中3生に繰り返し伝えました。
そしてもう一つ、社会について伝えたこと
ただ、社会の授業をしていると、こんなふうに感じる人もいるのではないでしょうか。
「社会って、覚えること多すぎてつまらない……」
「歴史の話をずっと聞いているの、正直眠い……」
「公民って仕組みを覚えるだけじゃない?」
……正直、気持ちは分かります。
先生から、
「こういう仕組みなんだよ」
「こんな歴史があったんだよ」
「この地域ではこういう産業が盛んなんだよ」
と説明され、それをひたすら覚えていく。
それだけだと、先生の説明力や技量に依存するため、社会を「面白い!」と感じるのはなかなか難しいかもしれません。
だからこそ、今回の合宿では生徒たちに、
「社会は、楽しんだ者勝ちの教科だよ」
という話もしました。
もちろん、これは社会に限った話ではありません。
どの教科でも、自分から興味を持って学びにいったほうが、勉強は圧倒的に面白くなります。
ただ、その中でも特に社会は、「楽しむこと」と「成績が伸びること」がつながりやすい教科だと私は思っています。
社会には、すでに「ストーリー」がある
なぜ社会が「楽しんだ者勝ち」なのか。
その理由の一つは、社会という教科には、もともとストーリーがあるからです。
歴史なら、
「なぜこの人物はこの行動をしたのか?」
「なぜこの戦争が起こったのか?」
「この出来事の後、日本はどう変わったのか?」
というように、一つひとつの出来事には背景や理由があります。
地理なら、
「なぜこの地域ではこの農作物が盛んなのか?」
「なぜこの都市に人口が集まっているのか?」
「なぜこの国ではこの産業が発達しているのか?」
という「なぜ?」があります。
公民だって、
「なぜ選挙をするの?」
「なぜこんな規則があるの?」
「なぜ物価が上がるの?」
と考えてみると、実は私たちの日常生活とつながっていることばかりです。
つまり、教科書に書かれていることは、ただ並べられた暗記事項ではありません。
「こういうことがあったから、こうなった」
というつながりがあります。
そのストーリーを知っていくと、社会は一気に面白くなります。
そして、知識同士がつながってくると、学診の資料を見たときにも、
「これって、あの話とつながっているんじゃない?」
と考えられるようになります。
これが、社会の強さにつながっていきます。
「勉強する」ではなく、「知りたいから知る」
では、どうやって社会を楽しめばいいのでしょうか。
いきなり「毎日社会を1時間勉強しよう!」という話ではありません。
むしろ最初は、もっと気軽でいいと思っています。
例えば、自分が普段から興味を持っているものと、社会を結びつけてみる。
ゲームが好きなら、
「このゲームの舞台になっている時代って、実際にはどんな時代だったんだろう?」
「この国って、現実にはどんな場所なんだろう?」
と調べてみる。
好きなアーティストがいるなら、
「この人が活動を始めた頃、日本では何が起きていたんだろう?」
と調べてみる。
スポーツが好きなら、
「この国はなぜこのスポーツが強いんだろう?」
と調べてみる。
きっかけは何でもいいんです。
大切なのは、
「勉強しなきゃ」ではなく、「ちょっと知りたい」から調べてみること。
そうやって自分から探しにいった情報は、ただ「覚えなさい」と言われて覚えた知識よりも、ずっと記憶に残ります。
そして、その知識が学校の授業や教科書の内容とつながった瞬間、
「あ、これ知ってる!」
という経験が増えていきます。
その「知っている」が増えていくと、社会の問題を解くことも少しずつ楽しくなってきます。
机に向かうことだけが、勉強のスタートじゃない
受験生になると、「勉強しなきゃ」と思うほど、机に向かうこと自体が億劫になってしまうこともあります。
そんな人は、まず机に座るところから始めなくてもいいと思います。
スマートフォンで気になったことを調べてみる。
ニュースを見て「これってどういうこと?」と思ったら調べてみる。
好きなものについて、もう一歩深く知ってみる。
そうやって、「知りたいから知る」という経験を増やしてみてください。
もちろん、受験勉強として問題を解いたり、必要な知識を覚えたりする時間も必要です。
でも、その土台にあるのは、
「もっと知りたい」
という気持ちです。
そして社会は、その気持ちを持てるようになると、とことん強くなれる教科です。
受験生のみなさんへ
夏期合宿を終えて、ここから中3生の受験勉強はさらに本格的になっていきます。
これから先、「覚えなきゃ」「問題を解かなきゃ」と思う場面もたくさん出てくるでしょう。
もちろん、それも大切です。
でも、社会についてはぜひ、
「覚える教科」から「知っていく教科」へ。
少しだけ見方を変えてみてください。
歴史上の人物も、地図も、グラフも、政治の仕組みも、ニュースも、全部どこかでつながっています。
そして、そのつながりが見えてくると、今まで「ただの暗記」だと思っていたものが、少しずつ面白くなってきます。
社会は、楽しんだ者勝ち。
まずは今日、あなたが少しでも「これ気になるな」と思ったことを、一つ調べてみてください。
そこから始まる「知りたい」が、受験で使える本当の社会力につながっていきます。
夏期合宿で頑張った中3生のみなさん。
ここからの受験勉強も、一つひとつ積み重ねていきましょう!
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