英心うえの塾のブログ

【小学生の習い事】小学4年生までにやっておくべき学習

英心うえの塾の中村です。

最近、低学年、小学1年生や2年生のお問合せが急増しています。体験して入塾する子も多くいます。

小学生の習い事は、非常に多様な選択肢があり、学習系の習い事はあまり選ばれてこなかった印象があります。

しかし、英心うえの塾の最近の傾向では、低学年の入塾が増えています。

低学年から学習の習慣をつける必要性、重要性を感じていらっしゃるご家庭が増えている実感があります。

 

今回は、低学年から学習塾を活用するメリットについて述べたいと思います。

あくまで学習塾運営者の視点からお話しするので、全てのお子様に当てはまるお話ではないと思います。

 

特に、小学1年生や2年生のうちは、無理やり習い事をさせる必要はありません。

体験授業に行ってみて、本人が「楽しい」「やりたい!」という反応であれば、非常に効果があると思います。

しかし、本人が嫌がるのであれば今はやめておいたほうが良いという判断もあります。

小学3年生ぐらいになってから、もう一度体験授業に行ってみて、再度反応を見るのが適切でしょう。

10歳ぐらいになると、子供自身が自分の必要を直感的に判断し、自分の成長につながると感じた活動については「楽しい」という印象をもつようです。

子供の反応を確かめながら、無理のない選択をしていただくのが良いでしょう。

 

■小学4年生までに学習習慣をつけると良い!

小学4年生までは、自分の「好み」があまり限定されておらず、子供たちは、いろんなことに興味を持ち、挑戦しようとします。

小学5年生ぐらいになると、「嫌なものは嫌!」と食わず嫌いから脱却し辛くなるものです。

勉強と他の活動を区別せずに、いろんな学習に取り組めるのが低学年の特徴です。

勉強って机に座って黙々とやるつまらないものだという、変な感覚をつけないように注意しつつ、低学年は色んなやり方で学習に取り組むことが有効です。

 

■低学年は、空間認知能と段取り大切!

低学年、中学年、つまり小学4年生までは、論理的思考というより、水平思考、つまり答えが一つに絞れない、多様な考え方が伸びる時期です。

無理やり論理思考を押し付ける必要はありません。

空間認知能の成長が促進しやすい時期ですから、積み木を使ったワークや、点描写のワークなどを行い、右脳領域の成長を促すと良いでしょう。

空間認知能は、多面的思考につながり、ひいては時間の概念に結びついてきます。

低学年は、自分で考え、自分で答えを出すことに喜びを覚えます。

自分で学び、自分でトライし、完結していくようなワークを採用すると良いでしょう。

一つ一つが短い時間で終わるようなもので、どんどんこなしていくという形式にするのがベストです。

時間の概念も意識しつつ、残り時間でどうやってこなしていくかを訓練することで、段取りを立てる能力がついてきます。

これは、一朝一夕で会得できるものではありませんが、長く続けていくことで、習得できるものです。

落ち着いて物事に取り組むのが苦手な子でも、続けていけば集中して何かに取り組める子に育っていきます。

 

■小学5年生からは、論理的思考と中学準備!

小学5年生からは、論理的思考が伸びていきます。これも個人差はありますが、一般的には高学年の時期に論理的思考が伸びていきます。

事実を根拠にして考えることや、言葉で説明する(論証する)、という考え方はこの時期に伸びます。

算数の文章題や、作文、読解力などは、高学年から力を入れていくと良いでしょう。

これも小学4年生までの学習習慣を土台にできれば効果が倍増します。

論理的思考については、それまでの言語活動、言語習得に依存します。

論理的思考は、「ことば」を使った思考法なので、言語量が多い方が習得しやすいです。

一般的に、国語力は9歳までという説がありますが、論理的思考が伸びやすい高学年になる前に、語彙力を伸ばしておくというのは、確かに賢明なことです。

よく、「うちの子は国語力がない!」と嘆かれている保護者がいらっしゃいます。

このお悩みをもっと分解するならば、低学年、中学年のうちは、あまり読解力に執着されずに、語彙力を重視されると良いでしょう。

読解力が低くて、表現力が稚拙でも、焦らずに語彙力を伸ばすような働きかけをすると良いのです。

知らない言葉に出会った時、一緒に調べるとか、似たような言葉に出会った時、類似点と相違点を意識して意味を認識するなど、

言葉と意味の世界を楽しみながら言語習得するように働きかけると良いでしょう。

これは机に座って行う「勉強」だけでなく、普段の会話の中でやれる学習です。

「これどういう意味?」「知らん!」という親子の会話があったとしたら、これはよろしくありません。

高学年の論理的思考の向上に備えて、語彙力強化という土台作りを常日頃から行なっておくのが良いでしょう。

 

【まとめ】

まとめると、小学4年生までは、空間認知能、段取りを立てる力、語彙力など、3つの力を高めておくのが良いと思います。

英心うえの塾では、成長過程に応じた学習指導を行なっております。

ぜひご相談ください。