【高校生・既卒生への指導】大学受験戦略室の基本的な考え方
英心うえの塾の中村です。
今回は、英心うえの塾が行っている大学受験戦略室の考え方をご説明します。
「大学受験戦略室」とは学校の進路指導室のような部屋があるわけではなく、
「大学受験戦略室」という講座です。
しかし、何か講義を行ったり、教科の指導をするというより、「計画指導」という位置づけのものです。
先生はティーチャーではなく、コーチとして受験指導を行います。
このコーチとしての仕事は、ほとんどの塾講師が苦手とする分野です。
ただ、本当に高校生、高卒生が求めているのは、「いったいどうすれば成績が上がるのか、どうやって勉強すればいいのか」という
悩みを解決してくれることです。
その悩みを解決しようとしているのが大学受験戦略室です。
英心うえの塾の前身「英心塾」を中村が2013年に開講した時、高校生の指導は、コーチングをベースとして「自学自習の支援」を行いたいと考えていました。
東京の「究進塾」を見て、そのような受験指導をしたいと思い研究を始めました。
武田塾に加盟しようした時期もありましたが、結局は、福井の高校生にフィットした受験指導塾を完成させようと、
2018年に英心塾内に「国公立大受験特化予備校パスポート」を河合先生と開講しました。
学校のカリキュラムを活かしつつ、生徒一人ひとりに合ったカリキュラム作成を行う塾が完成しました。
初年度は受講生が少ないながらも、4名の国公立大受験生は全員合格。
金沢大学、福井大学、福井県立大学に合格することになりました。
その後、うえの塾とコラボして、2020年に「大学受験戦略室」を開講しました。
ベースとなる考え方は3つ!
3つの考え方を知って、きちんと段階を踏めば、必ず学力は伸ばせるし、生徒は合格に近づいていきます。
そのステップを踏まなければ、非常に難しい受験勉強になることでしょう。
基本の考え方を熟知して運営に臨んでください。
まずは今の自分の位置を正確に知ること
大学受験を始めるのに、最も重要なのは、スタートでの自己分析です。
無理のある受験勉強をしてはいけません。
自分の実力がどの程度で、目標に対してどのぐらいのギャップがあるのかを正確に知る必要があります。
難しい参考書に手を出してはいけません。それが先生や先輩のおすすめであったとしてもです。
英心うえの塾では、レベル判定テストや模擬試験の結果を見ながら、生徒と一緒にスタートラインを決めます。
基準は7:3です。
7は楽に習得できるが、3はちょっと頑張って学習するという比率です。
頑張るのは3でOKです。
7知っていて、3は忘れている、もしくは知らないという感じでOKです。
そのぐらいイージースタートを切って、少しずつ土台固めをするのです。
次は、生活の習慣を見直すことです!
ほとんどの人は、今までの自分の習慣を変えることができません。
しかし、現状を作っているのは、それまでの習慣です。
変えない限り、同じ結果が待っています。
合格するために必要な習慣と変えるべき習慣をきちんと見極めて、変えるべきものは変えるということです。
ただ、9割以上の人は、自分の習慣を変えることができません。
それほど難しい仕事なんです。
これは、生徒と一緒に取り組んで、いい方向に向かわせなければなりません。
ネガティブな思考傾向、ダラダラしがちな行動習慣、3日坊主、など、何か合格の阻害要因になる習慣があれば、
全力で変えるよう励ましてください。
自分の習慣をコントロールできるとしたら、それは一つの「技術」です。
受験が終わっても、また何か別の挑戦をするときに大いに役立ちます。
自分だけの年間計画を持たせること!
ほとんどの高校生は年間計画を持たずに受験に挑んでいます。
しかし、懸命な受験生は持っています。
特に国公立大学志望の生徒にとって、年間の方針は必須事項です。
いつまでに何をやって、どの時期にどのタスクに注力するかを、年間の一覧表を作ります。
それがなければ、焦るばかりで、今自分が何をすべきなのかが分かりません。
英心うえの塾では、生徒と年間計画を作ります。
必要なことを全部テーブルに出し尽くして、それを年間計画の中に振り分けていきます。
それから、年間計画をもとに週の計画を立てて、毎週チェックします。
この考え方は、理解できる先生とできない先生がいます。
ある教科は教えられるけれど、自分が専門外だと思っている教科については何のアドバイスもできない塾講師が多すぎます。
英心うえの塾では、ある科目だけを教えて受験指導をしているとは考えません。
総合点で合格を勝ち取るわけですから、「戦略」は必要です。
英心うえの塾の教務チームとしては、「大学受験戦略室」を軸に高校生、高卒生を指導し、適切な勉強のやり方で合格させるという仕事を続けたいと考えています。