【中学生の勉強法】定期テストや実力テストの「なおし」はどこまでやるのか?
英心うえの塾の中村です。
今回は、「テスト直し」について述べたいと思います。
よく聞くのが、「できなかったところを完璧にする!」「もう一回テストがあったら満点取れるように!」というアドバイスです。
このアドバイスは正しいこともありますが、致命的に間違っている場合もあります。「テスト直し」を効果的にするにはどうすればよいか、ご説明したいと思います。
まず、勉強全般に言えることですが、何かをやるにしても2つのゴールがあります。
「学力を上げる」「やる気を上げる」の2つです。
この2つが達成できれば、やり方は正しいということになるし、達成できないのであれば考え方は間違っています。
この観点で考えてみたいと思います。
◆点数に応じて、どこまで「なおし」を徹底するかを決める!
70点以上取れた!という人は、直しを徹底的にやりましょう。
ある意味完璧にする、同じテストを再度やったらほぼ満点が取れるという状態まで持っていきましょう。
70点未満の人は、完璧主義である必要はありません。本人がどうしてもやる!というのであれば別ですが、
保護者や先生の立場で、「完璧」を求めてはいけません。
そもそも、7割未満の点数になってしまっているということは、基礎知識を含めて勉強不足なので、今後の勉強のやり方を考えた方がいいでしょう。
間違えた問題の中でも、「基礎」の部分に絞って「なおし」をしたら、あとは次のテストに向けて改善策を練ることです。
きちんと学校の予習をして、学校の授業が復習になるように勉強の習慣を作り、家庭や塾で復習を常日頃徹底できるような環境づくりをすることが優先です。
過度に前回のテストに引きずられる必要はありません。マイナスにしかなりませんから。
◆失点の原因を正しく分析しましょう!
失点した問題はなぜ間違えたのかを分析しましょう。観点は以下の4つです。
①その部分は勉強できていなかった
②ちゃんと習得したはずなのに「ど忘れ」してしまった
③ちゃんと習得したはずなのに「ミス」をしてしまった
④難しすぎて手が出なかった
①の勉強不足については、普段の勉強時間やテストへの準備期間が短いなどの原因が考えられます。
②の「ど忘れ」については、勉強の中で、「小テスト」を実施していないことが原因です。
③の「ミス」については、練習不足や普段の集中力不足が原因です。
④については、もう少し細かく分析が必要です。
よく考えればできたのか、その問題を解くための発想やテクニックがなかったのか。
要は、解説を読んで「あーそうか」となるのか、「これは無理だわ」と思ってしまうのかです。
発想やテクニックが不足している場合は、必ず学校の先生や塾の先生に教わってください。
そして、ノートに解法をきちんとまとめて、何回か読み直すようにしてください。次に役立つはずです。
◆「仮説」と「検証」を習慣づける!
テストはある意味、普段の勉強の成果を測る良い機会です。
テストで結果が出れば勉強法は間違っていないし、出なければ、考え方かやり方か教材選びのどれかが間違っています。
何かがおかしいと思ったら、放置をせずに、次はこうすればうまくいくだろうという「仮説」を立てて、次に向かってください。
そしてまたテストを活用して、「検証」をします。
ある意味、この仮説と検証を行わなければ、勉強なんて何の意味もありません。
テストをいい機会だと思って、仮説と検証をやってみましょう。
英心うえの塾では、学習に関する悩みや習慣作りについてお手伝いをしています。
何かあればご連絡ください。