英心うえの塾のブログ

【先生向け】勉強しない大人、勉強しない塾講師

私は常日頃から、勉強しない大人になりたいくないと思って過ごしています。そして、塾の先生は、いつも「先生」と言われるため、謙虚な姿勢を忘れがちになる可能性も念頭に置いています。しかも、教える立場にありながら、生徒への敬意を持っています。

 

生徒は学校に行って、授業後に部活をして、塾に来て、寝る前に宿題をやって、塾の復習をやって、相当ストイックに努力をします。下手をすれば、塾の先生の方が弛んでいる場合もあるのではないかと危惧しています。自分が勉強しない大人、勉強しない塾講師に成り下がらないよう、いつも危機感を持っています。

 

生徒が自分のアドバイスをなかなか聞いてくれない時、生徒の意識の低さに原因を求める前に、自分の意識や発言が生徒の意識に劣っていることを疑います。新しいことを学ぶことを怠るようになった瞬間、生徒指導はできないと思ってしまいます。

 

日本人の社会人95%が全く勉強をしないという統計があります。5%は1日160分勉強をするようです。そしてその平均が6分。ほとんど5%の人の勉強時間を平均しただけの数字です。

 

業務に追われて家に帰ればダラダラテレビを見て寝るだけという日々を送ったこともありました。昼まで寝て、昼間のワイドショーを見て、それから出勤するという自堕落な生活を送った時期もありました。

自分が得意なことだけでやり過ごす生き方もあるでしょう。大人になって新しいことを学んで、トライして失敗して恥をかくのは辛いことです。

 

著名な予備校講師と話す機会があって、自分の意識と大きな差があることを知りました。それから私は、「自分の専門」に固執することは無くなりました。受験生を合格させるためなら、日々勉強し続けるようになりました。自らの無知を自覚しながら毎日自己研鑽する以外、学習指導の道を進むことはできないと思いました。

 

塾の先生は、講師であれ、教室運営者であれ、知っていることだけで勝負しようとするのは危険です。積み上げたものに固執したり、自分の考えに固執するのも危険です。

 

生徒たちは新しい時代を生きていく先駆者ですから。大人という存在は現時点で既に時代遅れの存在です。やったことがないことに挑み、必要なことは学ぶ姿勢を持たないと、塾講師など存在意義を持たないと思っています。英心うえの塾の先生は、5%の「勉強する大人」であって欲しいと思います。