英心うえの塾のブログ

福井の塾から。高校受験に向き合うすべての子どもたちへ。「相談できる塾」、始まります。

こんにちは。

英心うえの塾二の宮本校 校舎長の淺野です。

 

今日は、塾で新しく始まる取り組みについてお話しさせてください。

それは、「フォローデー個別相談シート」という、小さなようでいて、実はとても大きな仕組みです。


「何がわからないのか、わからない」

これは、ある子が話してくれた言葉です。

宿題はちゃんとやっているし、授業にも出ている。

 

でも、テストの点数は思ったように伸びない。

焦る気持ちはあるけど、何をどうすればいいのかがわからない。

 

——こうした“もやもや”を、私は塾の現場で何度も見てきました。


フォローデーは「自分で学ぶ力」を育てる時間

英心うえの塾では、毎週金曜日に「フォローデー」という自学支援の時間を設けています。

 

この時間は、ただ静かに自習するだけの時間ではありません。

「自分から勉強してみようと思える楽しさ」

「いやいやじゃなくて、自分でプランを立てて学ぶ面白さ」

 

——そんな感覚を子どもたちに届けたくて、昨年スタートした取り組みです。

そして今年、もう一歩進めた新しいチャレンジとして生まれたのが、「相談シート」です。


📝 相談シートって、こんなものです

フォローデーでの面談前に、生徒はこのシートに自分の言葉で記入します。

  • 今、困っていることはある?

  • 先生に相談したいことは?

  • 最近、少しでもがんばれたことは?

  • これから、どうなれたらうれしい?

そうやって“もやもや”を整理しながら書いていくと、自然と気持ちが前を向いていきます。

私たち講師は、その内容をもとに、生徒と1対1でじっくり話をします。


ある日の、ある会話から

実はこのシートを作るにあたって、

去年のある出来事がずっと頭に残っていました。

 

「やってるのに、うまくいかないんです」

そう言って相談に来た中学2年生の男の子。

 

ワークも進んでいるし、授業も真面目に聞いている。でも、点数はあまり伸びていない。

 

「何を変えればいいのか、わからなくて…」と、苦しそうな表情でした。

 

話を聞いていくと、

・テスト前の“追い込み勉強”に頼りがちで、日常学習が薄いこと

・わかったつもりで進んでいて、ミスの原因に向き合えていないこと

そんな“課題の正体”が、少しずつ見えてきました。

 

最後にその子が、「ちゃんと話せてよかったです」と言ってくれたとき、

私は改めて思ったんです。

 

困っているのは、方法じゃなくて、“整理の仕方”なんだな、と。

 

だからこの相談シートには、

「自分を整理する時間」そのものを込めています。


まだ始まっていない。でも、すでに楽しみです。

5月16日から、いよいよこの新しい相談の時間が始まります。

私は今、ものすごくワクワクしています。

 

このシートを通して、どんな気持ちが生徒たちの中から出てくるんだろう。

どんな表情で「これ、やってみようと思います」って話してくれるんだろう。

 

その場面を想像するだけで、すでに嬉しくなってきている自分がいます。


「相談する」って、実はすごく力のいることです。

困ってることを言葉にするのって、案外むずかしい。

誰かに「助けて」って言うのも、ちょっと勇気がいる。

 

だからこそ私は思うんです。

“相談する力”も、受験に必要な力の一つだって。

 

どんなにいい教材や授業があっても、心がついてこなかったら前に進めない。

でも逆に、自分のことをちゃんと伝えられたとき、子どもたちはびっくりするほど伸びていきます。


英心うえの塾は、気持ちにも寄り添える塾でありたい。

成績を上げる塾は、たくさんあります。

でも、気持ちに寄り添って、悩みに一緒に向き合ってくれる塾は、そう多くないと私は思っています。

 

点数や偏差値では見えない部分。

「うまくいかない」「進めない」と感じているその瞬間に、そっと声をかけられる塾でありたい。


年齢にかかわらず、「自分で考えて動きたい」と思った子なら、誰でもこのシートを使ってほしいと思っています。

学年も、成績も、問いません。

 

「今のままでいいのかな?」とふと思ったとき。

「少しだけ、誰かに話を聞いてほしい」と感じたとき。

 

そんなときにこのシートが、

子どもたちが“自分を知って、次に進む”きっかけになれたら——

それ以上にうれしいことはありません。

 


📍福井市|英心うえの塾二の宮本校