【大学受験】第一志望に向けて一歩を踏み出すために必要な考え
英心うえの塾の中村です。
おかげさまで、英心うえの塾にはたくさんの高校生が通って勉強しています。
私もかつて高校生だったころ、何となく大学に行きたいと願いつつも、なかなか行動に起こせない時期がありました。
1年半ぐらいくすぶっていたと思います。
「さすがにまずい」と思って、一歩を踏み出したときに考えたこと、学校の先生にアドバイスしてもらったことを書こうと思います。
「本気で努力している人」は意外に少ないということを知る。
私は、高2のときに、クラスで下位から数えて2番目でした。
もうすでに巻き返せないとも考えていました。
あるとき、成績優秀な友人が言いました。
「周りをみてみろ。本当に努力している奴はどれだけいる?」
私が答えたのは、3人でした。彼らには敵わないかもしれないと。
冷静に考えてみると、本気で自分の現状を認識して、やるべきことを判断して、毎日努力し続けている人って、あまりいません。
口だけの人、何となく毎日を過ごしている人、行き当たりばったりの人、本屋に入り浸っている参考書コレクター。
自分が努力したくないがために、勝手に、周りには勝てないと決めつけていたのかもしれません。
まずは年間計画を立ててみること!
「年間計画」を立てる高校生はめったにいません。
大手映像予備校で合格プログラムを作る人はいるでしょう。
しかし、必須なのは、自学自習で行う演習プログラムです。
成績を伸ばすのは、塾や予備校の授業ではなく、学校や塾で習ったことを活かして、復習と演習を繰り返して、自分の知識、自分の技術にすることです。
私は、高2のときに自分の年間計画を自分で立てました。
そのときに使ったのが和田秀樹先生の本です。
和田先生は受験のプロです。その通りやりました。
半年かかりましたが、結果は出ました。
難しいことはやらない!自力で7割以上解けるレベルからスタートする!
私は最初、英語から始めました。
文法から始めたのですが、「マスター英文法」という本格的な参考書で始めました。
これが失敗でした。
1ヶ月ほどして、諦めました。
難しすぎたのです。
家に置いてあった、学校指定の「フォーカス総合英語」に切り替えました。
急に読みやすくなりました。
勉強が進みました。
英語例文も全部暗記しました。
当初38だった偏差値が72まで上昇しました。
しかし、1か月無駄にしているという事実もあります。
はじめは難しいことに手を出すのは厳禁です。
時間を浪費します。
馬鹿にされてもいいから、簡単なことから始めることです。
せっかく買った参考書を使わないのは惜しい気がします。
この心理をサンクコストと言います。
人間は、かけてしまったコストを回収しようとして、うまくいかないことが分かっていても、頑張り続けてしまうことがあります。
大学を受験するなら、自分に合わない参考書なんか、どんどん捨ててしまえばいい。
必要になったら、また買えばいい。
小さなコストに気を取られて、大きな結果を得そこなうのだけは危険です。
「無理なことは無理」 冷静に軌道修正する。
理想と現実というのがあります。
自分ではここまでできると思っていても、どうしてもできないことがあります。
時間が限られているので、なんでもかんでも全部は無理なんです。
冷静に軌道修正できる人は強いです。
「捨てる」ということも重要です。
どうしても時間が足りないというときは、「何か捨てる」しかないです。
「どっちもやった方がいいけど、重複が多いから、もうこっちを完璧にしよう!」というような決断が必要なんです。
あとは淡々とやり続けるだけ!「しつこい人」「淡々としている人」が勝つ!
大概のことは、高校生なら自分でできると思います。
だから、塾って必要なのかと言えば、微妙なところです。
今は情報もそろっているし、YouTubeで優良な授業がたくさんアップされている世の中です。
あとは、しつこさだけなのです。
やり続ける力
目的のために満足を先送りする力
目の前には誘惑がいっぱいあるけれど、目の前の短期的な満足を捨てて、ちょっと先に味わえるであろう大きな満足のために努力し続ける力です。
僕ら塾講師は、それを支えるために、自習室を作ったり、いい授業をしたり、学習計画を一緒に立てたりしています。
ちょっと本気になって、相談しに来てくれると嬉しいです。