英心うえの塾のブログ

【福井の高校入試】学力診断テストまで、あと1か月。点数を伸ばすために、まず過去問を解こう。

こんにちは。英心うえの塾の中村です。

今日は学力診断テストの話です!

福井県の中学3年生にとって、大きな節目になる学力診断テストが近づいてきました。2026年は、11月4日(水)・5日(木)の予定です。明倫中学校の令和8年度年間行事予定にも、この日程が掲載されています。各学校からの案内も確認しておきましょう。

「学診って、そんなに大事なんですか?」「あと1か月、何をしたらいいですか?」

今日は、この二つについて話します。少し長くなりますが、5教科の具体的な勉強法まで書きますので、自分に必要なところから読んでみてください。

学診は、志望校との距離を確かめる大切な試験

学力診断テストは、高校入試そのものではありません。県立高校の一般選抜で、学診の点数がそのまま入試当日の得点に加算される、という位置づけではないんですね。

それでも、進路を考えるうえでは、かなり大きな意味があります。今の学力で志望校を目指すとき、どのくらいの距離があるのか。今後、何をどれだけ伸ばす必要があるのか。それを具体的に考える材料になるからです。

私たちも福井県私塾連盟の中で、約150人規模の生徒のデータを持ち寄り、学診の得点と、その後の高校入試の結果を分析してきました。生徒たちが学校で聞いてくる進路指導上の目安とも、重なるところがあります。もちろん、集まった生徒のデータなので、県内全員をそのまま表すわけではありません。それでも、受験に向けた判断材料として役立ちます。

これは藤島高校や高志高校を目指す人だけの話ではありません。福井商業高校など、それぞれの志望校を目指す人にとっても同じです。

ただし、「この点数なら必ず合格」「届かなければ、もう受験できない」と単純に決めつけないでください。問題の難易度や志望状況は毎年変わりますし、その後の伸びもあります。学校・学科や選抜方式による違いも含めて、先生と相談することが必要です。

そのうえで、僕は目標点を、目安より少し高く置いてほしいと思っています。たとえば、進路相談で自分の目安を仮に400点としたなら、勉強するときの目標は420点にする。ここでの400点は説明のための数字で、特定の高校の基準ではありません。

本番では、得意な問題ばかりが出るとは限りません。少し余裕をつくるつもりで準備する。そのための「プラス20点」です。

最初にやることは、過去問。そして、失点を分けること

「まだ復習が終わっていないので、過去問はもう少し後で……」

そう考えている人もいるでしょう。でも、僕はまず一度、挑んでほしいと思います。学診は、定期テストとは問題の出され方も、読む量も、時間の使い方も違うからです。

英語の過去問を教材にするために、本文をあらためて文字に起こしてみたのですが、やっぱり長いんですよね。「これを時間内に読んで、問題に答えるんだ」という感覚は、実際にやってみないとつかめません。

まずは1年分、時間を測って解く。5教科を一度にできなければ、1教科ずつでも構いません。採点して、目標との差を出します。過年度と今年で出題範囲が違う場合は、まだ習っていない内容を区別しておきましょう。

ここからが大切です。間違いを、次の二つに分けてください。

失点の種類 たとえば 次にすること
知識や解き方が身についていなかった 歴史の用語を忘れた、数学の解法が分からなかった 教科書や教材に戻って学び直し、自力で解き直す
持っている力を答案に出しきれなかった 条件の読み落とし、資料の見落とし、時間配分の失敗 次に取る具体的な行動を決め、演習で試す

僕は、前者を「復習」、後者を「解き方の反省」として分けて考えています。ただし、「ケアレスミス」と思っていたものが、実は理解不足だった、ということもあります。時間をかけて自力で解き直せるか、確かめてください。

「社会が苦手だから、社会を頑張る」では、まだ大ざっぱです。「歴史の知識を戻せば、この問題で点が取れる」「地理はグラフの単位を見落としていた」。そこまで分かれば、次にすることが変わります。

「見直しをしっかりする」も、もう一歩具体的に。「問題文の条件に線を引く」「グラフは表題・単位・凡例を確認する」「難しい問題で止まったら、一度先へ進む」。次のテストで実行できる言葉にすることが大切です。

そして、使う教材と期限を決めます。たとえば、復習したい単元が12個なら、週に4単元ずつ進めて3週間。解き直しの日も予定に入れる。毎日の細かな分刻みの計画までは必要ありませんが、「何を、いつまでに、どのペースで」は決めておきましょう。

英語は、英作文と長文の復習を丁寧に

英作文は、聞かれたことに正確に答える

配点が18点ある英作文なら、僕は15〜18点を目指して練習してほしいと思っています。基本的な英文を正確に書くことが、その土台になります。

最初は、学校のワーク程度の文法をざっと点検する。それから、学診や確認テストの英作文に取り組み、模範解答を精読して、意味と文の仕組みを理解する。最後に、何も見ずに書けるところまで練習します。

模範例文を覚えることは大切です。ただ、覚えた文章が、どの問題にもそのまま使えるわけではありません。場所や人物、時制などを変えて書く練習までやっておくと、使える表現になります。

そして、書き始める前に、「何を答える必要があるか」を日本語で二つ、三つメモする習慣をつけてください。

たとえば、「この近くでおすすめの場所は? そこで何をした?」と聞かれているなら、近くの場所を紹介し、そこでの体験を書く。後ろに「それはいいね。行ってみたい」という返事が続くなら、その反応につながる内容になっているかも確認する。前後の会話を読まず、なんとなく書くのは避けたいところです。

指定語数も守りましょう。英作文は通常「文字数」ではなく「語数」で指定されます。たとえば41〜50語という条件なら、その範囲に収める。配点や減点方法は問題の採点基準によりますが、語数や内容の条件を外して、取れる点を失うのはもったいないです。

書き終わったら、主語と動詞があるか、時制が合っているか、三単現のsや単数・複数に誤りがないかを確認します。manyとmuchで迷いやすい人は、使える場面でa lot ofを選ぶのも一つの方法です。理由を書くときに、Because …だけで文を終えていないかにも気をつけてください。

AIで文法ミスを確認することもできます。ただ、問題への答え方や採点上の扱いまで迷うときは、問題文と自分の答案をセットにして先生に見せましょう。

添削されたら、ノートに「自分が書いた文・正しい文・次に気をつけること」を短く残します。翌日、直した文を何も見ずに書く。自分のミスには、繰り返し出てくるものがあります。そこを一つずつ減らしていきましょう。

長文は、精読してから音読する

長文問題を解いて、丸つけをして終わり。これは、かなりもったいない勉強です。

読めなかった文があれば、単語の意味だけでなく、主語・動詞、語句のまとまり、修飾関係まで確認します。「この文は、どうしてこの訳になるんだろう」と考える。必要ならノートに書き出して、構文を学び直す。まずは、この精読です。

意味が分かったら、音読します。僕が目安にしているのは30回。たとえば1日5回を6日間。ただし、回数を消化することが目的ではありません。英文の流れに沿って意味をつかみ、すらすら読める状態にすることを目指してください。

材料は、学診の過去問、確認テスト、教科書の長めの英文など。Read and Thinkのようなまとまった文章も使えます。内容を理解した英文で練習し、その読み方を初めて読む文章でも使えるか、次の演習で確かめましょう。

リスニングも、少しずつ続けておきたいところです。教科書や問題集の音声を使い、「聞く→スクリプトで聞き取れなかった部分を確認する→音声をまねて読む→もう一度聞く」。短い英文でよいので、聞こえなかったところを放置しないことが大切です。

数学は、基本・標準問題の抜けを一通り点検する

数学で60〜70点くらい取れている人も、入試用のまとめ教材で一度、全体を点検してほしいと思います。「ここはもうできる」と思っている単元にも、意外な抜けがあるものです。

英心うえの塾では『まとめと完成』などを使います。計算、方程式、関数、図形、確率・データの活用と、出題範囲の基本・標準問題を一通り確認する。できるところは短時間で進め、間違えた単元に時間をかけます。基礎に不安が大きい人は、まず基本問題を自力で解ける状態にするところからです。

解説を読んで「分かった」で終わらず、解答を閉じて、途中式も含めて再現してください。翌日や数日後に、もう一度解く。そこで止まるなら、まだ練習が必要です。

並行して、学診や確認テストの問題を時間内に解きます。そのときも、「解法を学び直す復習」と「時間配分や読み落としを改善する反省」の両方をやることです。

難しい問題を考える力も伸ばしたい。でも、その問題に時間を使いすぎて、後ろの解ける問題が空欄になるのは避けたいですよね。自分の目標点に合わせて、まず確保する問題と、残った時間で挑む問題を考えましょう。

国語は、古文の読み方と、本文に基づいて答える習慣

古文が苦手な人は、読み方を学ぶ時間をつくってください。教科書に出てきた古文をいくつか選び、原文と現代語訳を対応させて読む。誰が、誰に、何をしているのか。省略された主語は何か。現代語と意味が違う言葉はないか。そこを丁寧に確認します。

教材を使うなら、『やさしい中学国語 改訂版』(Gakken)で読み方を学び、『こわくない 古文・漢文』(くもん出版)で問題に慣れていく、という進め方もあります。後者は、同じ文章に入門編と実戦編の2段階で取り組める教材です。最初から分厚い参考書を全部読もうとせず、自分に必要な部分を使ってください。

現代文で大切なのは、本文のどこを根拠に、その答えになるのかを説明できることです。小説でも、登場人物の気持ちを自分の経験だけで決めつけない。言葉、行動、置かれた状況、前後の変化から考えます。感動したり共感したりすることは自然ですが、答案を書くときは本文の根拠に戻りましょう。

設問も分解してください。「どういうことか」なら内容の説明、「なぜか」なら理由。「二つ答えなさい」とあれば二つ。必要な要素を確認してから書くことです。

記述問題は、模範解答と一字一句同じである必要はありません。ただし、必要な要素が抜けていれば、言い回しが似ていても十分な答えにはなりません。迷う答案は先生に見てもらいましょう。選択問題も、選んだ理由と、ほかの選択肢が違う理由まで確認すると、復習が深まります。

読解では満点を目指すつもりで、一問ずつ根拠を確かめる。漢字や語句の知識も、毎日少しずつ積み上げておきましょう。

理科は、知識の点検と、実験・資料の読み取りを並行する

理科は範囲が広いので、入試用のまとめ教材を使って、出題範囲を一通り点検するのがよいと思います。『まとめと完成』など、すでに使っている教材があれば、それを軸にしてください。

用語を覚えるだけでなく、計算や作図、実験の理由を説明する問題まで確認する。そして、過去問演習を並行して進めます。

学診の問題は、文章や図表が多く、ぱっと見ると難しそうに感じることがあります。そんなときは、「何を調べる実験か」「変えた条件は何か」「そろえた条件は何か」「結果から何が分かるか」を順番に整理してください。

知識を覚えていても、実験の条件やグラフを読み違えると得点につながりません。複数の資料を照らし合わせて答える練習も、過去問で積んでおきましょう。

社会は、歴史の流れをつなぎ、資料を丁寧に読む

歴史は、用語がばらばらに頭に入っている状態から、出来事のつながりが説明できる状態にしていきたいところです。

「何が起きたか」に加えて、「なぜ起きたか」「その結果、どうなったか」。重要な年号も手がかりにしながら、時代の流れを整理します。教材なら、『高校入試 実力メキメキ合格ノート 中学歴史』(文英堂)も使いやすいと思います。解説編で確認し、書き込み編で自分が覚えているか確かめる、という使い方ができます。

地理では、地図やグラフの表題、単位、凡例、調査年を確認する習慣をつけましょう。知っている内容でも、割合と数量を取り違えたり、比較する対象を間違えたりすると失点します。公民も、学校から示された出題範囲に合わせて復習してください。

知識は、読んで終わりにせず、隠して答える。記述で問われそうなことは、短い文で説明してみる。数日後にもう一度、何も見ずに答える。こうした確認まで含めて、復習です。

残り1か月は、「解き直す日」まで決めて動こう

ここまでいろいろ書きましたが、紹介した教材を全部買いそろえる必要はありません。すでに学校や塾で使っている教材が、同じ役割を果たせるなら、それを仕上げましょう。

残りの期間は、たとえば次のように進めます。

時期 取り組むこと
最初の数日 過去問1年分を解き、目標との差と優先して直す失点を確認する
10月前半〜後半 決めた教材で弱点を復習する。週ごとに過去問や確認テストも使い、改善したか確かめる
直前の1週間 間違えた問題・英作文・知識の抜けを再点検し、時間配分を確認する

毎週、新しい問題を大量に解かなければいけないわけではありません。復習が追いついていなければ、まずそこを仕上げる。新しい問題は、直したはずの弱点が別の問題でも改善しているかを確かめるために使います。

採点も丁寧にしてください。「だいたい合っているから丸」で済ませず、記述に必要な要素が入っているか、単位や条件は合っているかを見る。自分では判断しにくい答案は、先生に確認する。そのうえで、間違えた問題を数日後にもう一度、自力で解きます。

目標まであと30点なら、5教科で均等に6点ずつ上げる必要もありません。英作文で取り戻せる点、歴史の知識を戻せば取れる点、数学の読み落としで失った点。自分が取り戻せる点を具体的に探して、勉強時間を配分しましょう。

学診は、大切な試験です。そして、ここに向けて身につけた知識や読み方、解き方は、その先の高校入試にもつながっていきます。

英心うえの塾 中村大輔


※日程は2026年9月28日時点の学校公開資料に基づきます。入試制度の説明は、県が公表している令和8年度入学者選抜実施要項を参照しています。2027年春に受験する方は、令和9年度入学者選抜の公式案内と、志望校・在籍中学校からの最新案内を確認してください。