英心うえの塾のブログ

【福井県・学力診断テスト対策】社会科は「丸暗記」で終わらせない!得点を伸ばす勉強法

英心うえの塾の中村です。

学力診断テストに向けた勉強法。今回は、社会科です。

「社会は暗記科目だから、最後にまとめて覚えればいい」「とにかく一問一答をやればいい」。そんなふうに考えている人はいませんか。

もちろん、社会には覚えることがたくさんあります。ただ、用語の名前だけを覚えても、その意味や背景がわからなければ、資料を読み取ったり、理由を説明したりするときに困ってしまいます。

用語の意味を理解する。背景や流れをつかむ。そのうえで、覚えて使う。
この順番を意識すると、社会の勉強はずっと面白くなります。

今回は、地理・歴史・公民の3分野に共通する勉強の基本と、それぞれの取り組み方をお話しします。

1.「言葉だけ覚える勉強」から、一歩先へ

意味のわからない言葉を、ひたすら覚える。これは、なかなか大変です。「墾田永年私財法」という名前を何度も書いていても、何を認めた法律なのかがわからなければ、言葉だけが頭の中に残ってしまいます。

そこで、まずは教科書を読んでみましょう。「どんなことが起きていたのか」「なぜ、この制度が必要だったのか」「その後、社会はどう変わったのか」。ここまでつながると、その用語を思い出す手掛かりが増えます。

「794年、平安京に都を移した」と覚えることも大切です。語呂合わせを使っても、もちろんかまいません。そのうえで、桓武天皇がどのような政治を行ったのか、都の場所はどこなのかまで確認しておく。こうして、知識をつなげていくんです。

一問一答は、覚えた知識を確かめるために使う。語呂合わせは、年号を思い出すために使う。それぞれの道具を上手に使えばいいわけです。

「ここは出るの?」「これは覚えなくてもいい?」と、読む内容を絞りすぎると、かえって話のつながりが見えなくなることもあります。教科書の説明や図、周辺の出来事にも目を向けてみてください。

人々はどんなことに困り、何を工夫して、今の社会をつくってきたのか。そう考えると、社会はかなり面白い科目です。知的好奇心も、勉強を進める力にしてほしいと思います。

2.3分野共通の基本:用語の意味を、自分で説明できる?

地理でも、歴史でも、公民でも、まず大事にしてほしいのは、用語の定義をあやふやにしないことです。

たとえば、「ニュータウン」と「埋立地」。この2つの違いを説明できるでしょうか。

用語 意味 注目すること
ニュータウン 都市の人口増加や住宅不足に対応するため、主に郊外に計画的につくられた新しい住宅市街地。 どんな目的で、どんなまちをつくったか。
埋立地 海や湖などの水面を土砂などで埋め、人工的につくった土地。 土地をどのようにつくったか。

ニュータウンでは、住宅とともに学校、公園、商業施設などが計画的に配置されます。一方、埋立地は、土地のつくり方を表す言葉です。埋立地を利用して住宅市街地をつくることはありますが、2つの用語の意味は区別しましょう。

さらに、ニュータウンがつくられた後のことも考えてみます。早い時期につくられたニュータウンなどでは、住民の高齢化や建物・施設の老朽化が課題になっています。人が一時期にまとめて入居したことと、何か関係がありそうですね。

「まちがつくられた背景」と「時間がたって生まれた課題」をつなげると、人口や都市の問題が具体的に見えてきます。

参考:国土交通省「宅地供給・ニュータウン」

用語を覚えたら、「それって、どういう意味?」と自分に聞いてみよう。
説明できなかった言葉が、次に教科書で確認するところです。

3.教科書+参考書を、手元に置こう

社会を勉強するときは、教科書と、説明のある参考書を手元に置くことをおすすめします。

教科書のある説明が、すぐにはわからないこともあるでしょう。そんなとき、参考書で同じところを読んでみると、別の言い方や具体例があって、「ああ、そういうことか!」とつながることがあります。

私がおすすめしたいもののひとつが、文英堂の『高校入試 実力メキメキ合格ノート』シリーズです。中学地理・中学歴史・中学公民があり、解説編と書き込み編を使って学習できます。

出版社の紹介:中学地理 / 中学歴史 / 中学公民

すでに使いやすい参考書を持っているなら、まずはそれを活用してください。説明を読み、問題を解き、わからなかったところに戻る。そのための1冊を決めておくと、勉強が進めやすくなります。

動画で学ぶ方法もあります。私は、スタディサプリの伊藤賀一先生の授業もおすすめしたいです。利用する場合は、自分が勉強したい分野・範囲の講座を選びましょう。

講師紹介:スタディサプリ・伊藤賀一先生

本でも動画でも、終わったら一度閉じて、「今、何を学んだ?」と説明してみてください。理解したつもりになっていないかを確かめ、必要な用語や年号も繰り返して覚えましょう。

4.地理・歴史・公民、それぞれの勉強のコツ

① 歴史:出来事を「流れ」と「地図」でつなげる

歴史では、ひとつの出来事について、背景・内容・結果をセットにして整理します。

確認すること 自分への質問
背景 その前に、どんな問題や社会の変化があった?
内容 誰が、何をした? その政策や出来事は、どんなもの?
結果 その後、政治や人々の暮らしはどう変わった?
時期・場所 いつ、どこで起きた? 年表や地図のどこに位置づけられる?

たとえば、墾田永年私財法なら、「新しく開墾した土地を永久に私有することを認めた」という内容を押さえます。そのうえで、なぜ開墾を進める必要があったのか、その後、土地の所有はどう変化したのかを教科書でたどってみる。

この流れを理解してから、軸になる年号を覚えます。そうすると、「これはあの出来事より前」「この制度の後に社会がこう変わった」という順序が整理しやすくなります。

年号と流れは、両方使う。流れがわかったら、重要な人物・用語・年号を見ずに答えられるようにしていきましょう。

理由説明・地図・東アジアとの関係も確認しよう

歴史の理由説明問題は、答え合わせが大切です。正解の文章を読んで、説明に欠かせない言葉は何か、その言葉を自分は正しく理解していたかを確認してください。その後、答えを隠して、必要な言葉を使いながら説明し直してみましょう。

また、出来事が起きた場所は、地図で確認する習慣をつけてください。「名前は聞いたことがあるけれど、場所は知らない」という状態を減らしていきます。

日本と中国・朝鮮半島との関係を、時代ごとに整理するのもおすすめです。遣隋使、遣唐使、元寇などについて、日本の出来事だけでなく、相手の国や交流・対立の内容も並べてみると、つながりが見えてきます。

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教科書や過去問と合わせて活用してください。

② 地理:基礎知識を、資料の読み取りに使う

地理では、地図や雨温図、写真、統計の表やグラフなどを使って考える練習が必要です。

都道府県や主要な国の位置、地形、気候、産業など、まだあやふやな基礎知識がある人は、教科書や参考書で確認しましょう。地名が出てきたら、地図帳を開く。場所と結びつけることから始めてください。

知識がひと通り入ってきたら、問題演習の中で使っていきます。資料を見たときは、次の4点を確認すると読み取りやすくなります。

  1. 何の資料か:人口、生産量、輸出額など、何を表している?
  2. いつ・どこの資料か:調査年や対象の地域は?
  3. 単位は何か:人数、金額、割合など、何の数値?
  4. どこに違いがあるか:何が多い・少ない? 時間とともにどう変わった?

割合が大きいことと、実際の人数や生産量が多いことは、必ずしも同じではありません。グラフの形だけで決めつけず、単位や全体の量まで見ましょう。

そして、「なぜ、この地域ではこうなるのか」を、気候・地形・交通・産業などの知識と結びつけます。わからなかったところは教科書へ戻る。問題を解いたことで、教科書の説明が具体的に理解できることもあります。

古い過去問を使う場合も、まずはその問題に示された年次と数値に基づいて考えてください。現在の統計順位をそのまま当てはめないようにしましょう。

③ 公民:「もし、なかったら?」と具体例で考える

公民の用語は、言葉だけを見ると抽象的に感じるかもしれません。そんなときは、「もし、その制度や考え方がなかったら、どんなことに困るだろう?」と考えてみてください。

たとえば、基本的人権。自由や権利が制限された歴史を振り返ったり、「多数決で決まったことなら、少数の人の自由を奪ってもよいのか」と考えたりすると、権利を保障する意味が見えてきます。

効率と公正なら、学校の体育館の使い方を考えてみましょう。

見方 考えること 体育館の例
効率 時間や場所などを、無駄なく使えているか。 使いたい人がいるのに、予約の仕組みのせいで空いたままになっていないか。
公正 決め方や使う機会が、不当に一部の人に偏っていないか。 関係する人が話し合いに参加できるか。一部の部活だけが理由なく優先されていないか。

公正には、決める手続きや機会、結果について考える視点があります。「全員に同じだけ配れば、どんな場合も公正」とすぐに決めつけず、人数や必要性、決め方まで見ていきましょう。

考え方の参考:文部科学省「中学校学習指導要領解説 社会編」

用語の定義を確かめる → 具体例で考える → 自分の言葉で説明する。この練習をすると、公民の言葉が身近な社会とつながってきます。

5.迷ったら、歴史を軸に勉強の型をつくろう

「3分野あると、どこから手をつければいいかわからない」。そんな人には、私はまず歴史をしっかり勉強してみることをすすめたいです。

歴史を学ぶ中では、言葉の意味を確かめ、原因と結果をつなぎ、場所を地図で確認します。これは、地理や公民でも使える勉強の型です。まずひとつ、「自分はこうすれば勉強できる」という手応えをつかんでほしいんですね。

取り組む順番は、自分の得点を見ながら調整しましょう。歴史は得意で、地理の基礎が抜けているなら、そこを埋めることが先です。3分野それぞれに取り組む時間を確保し、目標点までに必要な勉強を決めてください。

令和8年度・社会の出題範囲
地理:東京書籍の教科書・全範囲
歴史:東京書籍の教科書・全範囲
公民:東京書籍の教科書76ページ「これからの人権保障」まで

学校から配布された範囲表を確認し、訂正や追加の連絡があれば反映してください。

過去問は、解いた後に伸ばす

過去問は、本番と同じ50分で解いてみましょう。資料の読み取りや記述に、どれくらい時間を使ったかも確かめます。

答え合わせでは、正解を覚えて終わりにせず、「なぜ、この答えになるのか」「どの資料や知識を使うのか」「教科書のどこを読み直せばよいのか」を確認してください。

私が言う「復習」は、教科の知識を補うこと。「反省」は、解き方を改善することです。

復習:知識を補う 反省:解き方を改善する
用語の意味を確認する。歴史の前後関係を学び直す。地図で場所を確かめる。 統計の年次や単位を先に見る。設問の指定語句に印をつける。記述の説明不足を直す。

たとえば、目標80点で今回65点だったなら、差は15点です。「もっと社会を頑張る」から一歩進めて、「歴史の並べ替えで迷った時代を年表で整理する」「資料の割合と実数を見分ける問題を練習する」と、やることを具体的にしましょう。

わからなかったことは、教科書や参考書で調べる。それでもつながらないところを先生に質問する。そして、答えを見ずにもう一度説明する。この過程が、次の問題に使える知識を増やしていきます。

過去問の復習がひと通り終わったら、出題範囲を確かめながら、確認テストの第5回・第6回などでも演習してみましょう。

用語の意味がわかる。出来事がつながる。資料から根拠を見つけられる。その積み重ねを、社会の得点につなげていきましょう。

知れば知るほど、今の日本や世界の見え方も変わってきます。ぜひ、背景にある人間の営みやストーリーも楽しみながら勉強してください。

学力診断テストの目標突破へ!

英心うえの塾では、5教科総合で成績を伸ばせるように指導しています。何を覚えるか、どう理解するか、どの問題を練習するか。一緒に考えていきましょう。

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学習法は英心うえの塾の指導方針に基づく提案です。参考書の構成・講師情報、ニュータウンの説明、公民の考え方は、本文中に掲載した各公式資料を参照しています。