英心うえの塾のブログ

【福井の高校受験】中3生!学力診断テストの国語はまだ伸ばせる!現代文を得点源にする読み方・勉強法

こんにちは。英心うえの塾の中村です。

学力診断テストに向けて、今回は国語の「現代文」の勉強法をお話しします。古文の対策も大切ですが、説明文や論説文、小説などの読み取りにも、まだ点数を伸ばす余地はありませんか?

「国語はセンスだから」「勉強しても、初めて読む文章が出るんだから仕方ない」。そんなふうに思っている人もいるかもしれません。

でも、現代文には読み方と解き方があります。「なんとなく読んで、なんとなく答える」から抜け出すこと。ここから、現代文の勉強は始まります。

まず、自分の考えと、本文に書かれていることを分けよう

実は、私も高校生のころ、文章を読みながらいろいろ想像してしまうタイプでした。「きっとこういうことだろう」「自分だったらこう考える」。考えながら読んでいるつもりでも、問題を解くと、自分の考えが混ざって間違えてしまうんですね。

そこで参考書を使って勉強したのが、主観をいったん脇に置き、論理的に読むということでした。

「自分はどう思うか」の前に、「この文章には何が書いてあるか」を正確につかむ。これが大切です。

筆者の意見に賛成できなくても構いません。登場人物と同じ気持ちになれなくても構いません。「私はこう思う」と「筆者はこう述べている」は、別の話です。

ただし、客観的に読むとは、書かれている言葉をそのまま抜き出すだけ、という意味ではありません。小説では、気持ちが直接書かれず、行動や表情で示されることもあります。その場合も、自由に想像するのではなく、本文の言葉や前後の状況を根拠にして読み取るのです。

練習では「なぜこの答えになるか」まで説明する

現代文の練習では、全問正解を狙うつもりで、丁寧に取り組んでほしいと思います。

大切なのは、たまたま正解することではありません。「本文のここにこう書いてあるから、この答えになる」と、自分で説明できることです。

選択問題なら、正解の理由だけでなく、ほかの選択肢が違う理由も確認してみましょう。本文にない内容が加わっているのか、原因と結果が逆なのか、それとも「必ず」「すべて」などと言い過ぎているのか。間違いの場所を具体的に見つけます。

記述問題では、模範解答と一字一句同じでなくても構いません。ただし、答えに必要な内容は押さえる必要があります。「何を書かなければいけなかったのか」「自分の答えには何が足りなかったのか」を確認してください。

丸つけをして終わるのではなく、答えと本文を結び直す。ここが、勉強になる部分です。

「よく読む」とは、文章の役割を意識して読むこと

「もっとよく読みなさい」と言われても、何をすればいいのかわからない。そんな人もいるでしょう。文章の種類によって、注目するポイントを変えると、読み方が具体的になります。

文章の種類 意識したいこと
論説文 筆者の主張は何か。それをどのような事実や理由で支えているか
説明文 何について説明しているか。各段落は何を説明する役割か
随筆 どんな体験や見聞を通して、筆者が何を感じ、どう考えたか
小説・物語文 誰が何をしたか。その出来事によって、人物の気持ちや関係がどう変わったか

論説文では、「一般にはこう考えられている。しかし、私はこう考える」という対比がよく使われます。一般的な考えと筆者自身の主張を、混同しないようにしましょう。

説明文では、段落ごとの役割が大切です。「ここでは仕組みを説明している」「次は理由」「その次は具体例」というように、文章の組み立てをつかみます。

随筆では、出来事だけ追っても十分ではありません。その出来事を通して、筆者が何を感じ、どう捉えたのかまで読む必要があります。

「よく読む」とは、ただゆっくり読むことではないんです。何に注目するかを知ったうえで読むことなんですね。

文章の中心を、短い言葉でつかんでみよう

文章を読んだあと、「結局、この文章は何を伝えているの?」と聞かれたら、答えられるでしょうか。

論説文なら中心となる主張、小説なら作品を通して描かれる人間の姿やものの見方。こうした文章の中心をつかむと、細かな表現も全体の中に位置づけやすくなります。

もちろん、すべての設問が直接主題を問うわけではありません。傍線部の意味や理由などは、その箇所を丁寧に読む必要があります。ただ、文章全体の方向をつかめていると、部分的な読み違いに気づきやすくなるのです。

動画なら、大事なところでBGMが変わったり、テロップが大きくなったりしますよね。文章では、自分から「ここで何を伝えようとしているのか」と注意を向ける必要があります。

その練習におすすめなのが、要約です。いきなり長い要約が難しければ、まずは文章の中心を30字以内でまとめるところから始めましょう。

私が勧めたい練習の一つは、中心になる名詞で終える「体言止め」です。たとえば、個性を認める内容なら「互いの違いを認め合うことの大切さ」という形です。「いろいろなこと」「大事なもの」で済ませず、何が中心なのかを言葉にしてみてください。

これは中心を絞るための練習です。実際のテストでは、設問の指示に合った形で答えましょう。

要約するときに注目したい、五つのポイント

特に説明文や論説文では、次のポイントを意識すると、文章の中心を探しやすくなります。

① 具体例から、共通する考えを取り出す

「たとえば」の後には、具体的な出来事や事例が続きます。要約では事例を一つずつ並べるより、「その例を通して何を説明しているのか」を取り出します。具体例を、一般的な考えへまとめるわけです。

② 「しかし」の後で、話がどう変わったかを見る

「しかし」「〜だが」などの逆接の後には、筆者が強調したい内容が置かれることがあります。前を読まなくてよいのではなく、「前の考えに対して、何を言い直したのか」を確認します。

③ 「つまり」「したがって」の後を確認する

言い換えやまとめ、結論を示す言葉は、重要な手掛かりです。その後に、何がまとめられているのかを見ましょう。

④ 対比されているものを整理する

昔と今、自分と他者、一般的な考えと筆者の考え。何と何を、どの点で比べているのでしょうか。単純に片方を肯定する場合もあれば、両方の特徴を整理する場合もあります。筆者がどんな結論につなげているかまで確認します。

⑤ 「AではなくB」の、Bを押さえる

この形では、Bに筆者の伝えたいことが表れます。ただし、Aも意味を限定する大切な部分です。「何を否定し、何を伝え直したのか」をセットで読みましょう。

こうした言葉は、重要な箇所を探す目印です。目印だけで答えを決めず、前後のつながりまで確かめてください。

小説は「出来事→気持ち→変化」を追う

小説や物語文では、まず、あらすじを正確につかみましょう。誰が何をして、それに対して誰がどう反応したのか。ここが曖昧だと、心情も読み違えます。

そのうえで注目したいのが、気持ちが変わったきっかけです。

大切なのは、最初の考え、変化のきっかけ、変化した後の考えです。この変化を追うと、作品が何を描こうとしているかも見えやすくなります。

心情は、「悲しかった」「うれしかった」と直接説明されるとは限りません。言葉が出なくなる、相手から目をそらす、握っていた手を緩める。そうした描写を、前後の状況と合わせて読み取ります。同じ動作でも、場面によって意味は違います。

心情とその理由を問われたら、「何があって、どのような気持ちになったのか」を結びつけて書きましょう。心情の変化なら、「どんな気持ちから、何をきっかけに、どう変わったか」です。実際の答案では、設問が求める内容と字数に合わせてまとめます。

語彙を、後回しにしない

読んでいて意味のわからない言葉があったら、復習のときに必ず調べてください。

現代文では、一つの言葉に重要な考え方が詰まっていることがあります。「葛藤」「先入観」「相対的」といった言葉を曖昧にしたままでは、文章全体もぼんやりしてしまいます。

調べたら、意味を写すだけで終わらず、本文のその場所では、どの意味で使われているのかを確認しましょう。

語彙不足を強く感じるなら、中学生向けの国語の語彙教材で少しずつ覚えるのも一つの方法です。英語の単語と同じように、国語の言葉にも学習時間を取っていいんです。使われている言葉を正確に理解することが、読解の土台になります。

学診まで、こうやって現代文を勉強しよう

使うのは、解説の詳しい問題集や学力診断テストの過去問です。数をこなすことだけを目標にせず、一つの文章から読み方を身につけましょう。

  1. 本文を読み、根拠を確かめながら解く。答えの根拠になった箇所には線を引きます。
  2. 丸つけ後、正解した問題も解説を読む。自分の根拠が合っていたか、選択肢のどこを判断すべきだったかを確認します。
  3. わからない言葉と、文章の中心を整理する。語句を調べ、中心となる内容を短くまとめます。
  4. 間違えた問題を、根拠から説明し直す。答えを覚えるのではなく、「なぜそうなるか」を言葉にします。

解く順番については、私がおすすめしたいのは、読み進めながら、根拠がそろった問題から解いていく方法です。傍線部の前後まで読んで答えられる問題なら、その場で取り組みます。

ただし、後の部分を読まないと意味が確定しない問題や、文章全体に関わる問題は保留にします。「近くに書いてあるから」と早合点せず、必要なら後から読み直しましょう。

最初は時間をかけて構いません。まずは根拠を正確につかむ練習をし、その後、時間を決めた演習で本番のペースも確かめていきます。

現代文に、まだ伸びしろはありませんか?

たとえば、英語がすでに95点や97点なら、そこからさらに点数を伸ばすには、細かなミスを減らす取り組みが中心になります。もちろん、それも大切です。

一方で、国語の点数が不安定なのに、「何をすればいいかわからない」と勉強時間を取っていないなら、そこには改善の余地があります。

現代文は、一度解けばすぐに安定する科目ではありません。でも、読み方と解き方を意識し、本文に根拠を求める練習を重ねることはできます。

国語を「センス」で片づけてしまう前に、まず一題、丁寧に取り組んでみてください。「なんとなく選んだ」を、「ここに書いてあるから選んだ」に変える。その積み重ねが、自信を持って答えられる問題を増やしていきます。

学力診断テストまでの時間、現代文にもきちんと向き合ってみましょう。自分を助けてくれる得点源に育てていきましょうね。

英心うえの塾 中村