【中学生の勉強法】英単語を覚えるという苦行から抜け出す方法はあるのか?
英心うえの塾の中村です。
中学生の多くは、英単語を毎日覚えるように学校や塾から指導されます。そして、その英単語を毎日覚えるという行為に疑問を感じ、めんどくささを感じながら生きている人もいます。
英語が好きな人はそれほど苦労はしません。実際、英語に強い興味を抱いている中学生は楽しそうに英単語を覚えます。
今回はそういう子のためのお話ではなく、英語が好きではないけれど、何とかしたいと思っている人が対象です。
前提としては、いざやってみるとそれほど苦痛なことではありません。やり方を押さえて、習慣化してしまえば何ということはないのです。
◆まずは目的と覚える内容のリストを明確にしましょう!
目的がない行動は苦痛以外の何物でもありません。英単語を覚えてどうなりたいのか、どのような状況を目指すのかを明確にしましょう。クラスで1位になるでもいいし、志望校合格でもいいし、塾のテストでA判定を取るというのでもいいでしょう。
そして目的を明確にしたら、日々覚える英単語のリストを明確にしましょう。今日は30個覚える、ここからここまで、というようにリストは明確にします。元々知っているものはOKとして、特に覚えるものを絞り込みます。毎日、数を明確にして、どのぐらいの時間がかかるのかを計測してみましょう。だんだん要領が良くなってきます。
◆忘れることを前提にして、行動を決めましょう!
1回や2回やって覚えられないとボヤいてはいけません。「忘れる」というのも人間の重要な能力の一つです。これについては詳細を述べませんが、どうせ忘れるようになっていて、その都度覚え直したり、思い出したらしながら長期記憶になって定着します。
大体5、6回繰り返すと覚えられるようになっています。じゃあ、それでも無理ならどうしますか。7回目、8回目をやればいいです。「七転び八起き」というのはそういうことです。ただし、それは9回目までやるということを意味しません。さすがにそこまでやってダメなら何かが間違っています。やり方が違うのか、何かあるはずです。しかし、大体は5、6回反復すればケリがつくものです。
◆覚えるための行動ルールを見出しましょう!
自分がこうすれば覚えられるという行動ルールを見つけて、それをルーティン化しましょう。そうすれば、同じようにやれば毎日同じように暗記ができます。システム化するということです。
例えば、こんなやり方があります。
- まずは5分間程度目で見て覚える
- ターゲットを絞って、3回ずつ書いて覚える
- リストを使ってテストをしてみる
- 覚えにくい単語を絞り込んで集中攻撃する
ただ漫然と書きまくるとか、ダラダラ眺めていてはいけません。頭を使って、どうすれば自分に英単語を覚えさせることができるのかを能動的に考えてください。そして、やり方を見つけたら、それをシステム化しましょう。
こういうことは、覚悟を決めてやり始めれば、意外にハマってくるものです。楽しくなります。英単語を覚える技能を身につけられるかは、その後の進路、つまり高校、大学に大きく関わってきます。受験の根幹は英語であり、その中でも英単語暗記は一大事業になってきます。高校になれば気づくでしょう。
中学生のうちに暗記の技術を習得することはすごく意味があります。