【大学受験/高校生の勉強法】1年でどのぐらい伸ばせるか?
英心うえの塾の中村です。
今回は、大学受験に向けての受験勉強についてのお話です。
受験勉強は、目標の大学を決めることから始まります。
そして、目標点数を確認して、自分の現状を把握します。
その差分を埋めるための学習戦略を立てて、実行することが受験勉強です。
その差分が、どのぐらいであれば現実的で、どのぐらい差分が大きければ無謀なのか、ちょっと気になるところです。
わたしもこれまで2000人の受験指導をしながら、一応の目安を念頭に置きながら指導をしてきました。
その目安についてお話します。
まず「偏差値」という指標で目安を示すならば、20は上げたいところです。
偏差値40が現状であれば、60には持っていきたいということです。
「プラス30は無理ですか」となれば、1年とか1年未満では少し難しいかもしれませんが、
科目を絞れば可能です。多科目受験、つまり国公立大学の共通テスト5教科7科目などの受験であれば難しいです。
共通テスト受験においては、向上得点で考えると良いでしょう。
必要なのは、スタート段階の点数です。
まずは、共通テスト過去問、もしくは模擬問題に挑みます。
900点を基準にするならば、自分の得点と「失点分」を明確にします。
失点分の半分が、「向上可能得点」となります。
例えば、900点中400点取れたということであれば、500点は失点分です。その半分の250点はこれから上げたい目標の向上得点です。
最終的には650点を目指そうということです。
現時点での点数が低い人は伸びしろが大きく、現状でも点数が高い人は、点数自体の伸び幅はどうしても小さくなります。
点数が高いところから更に点数をあげるということになると、「質も量」も高いものが求められます。
知識も応用的なところまで覚える必要があるし、レベルの高い問題も解けるようにする必要が出てきます。
点数が低い人は、スタート段階の学習習慣も重要です。
まずは「受験勉強をする!」「集中して勉強する!」という習慣づけからのスタートになるかもしれません。
早期に習慣づけをするためには、
- 自分のレベルに合った教材から始める
- 受験勉強に無益な習慣を捨てる
- 一緒に計画を立ててくれるコーチをつける
この3つが必要です。
成績は、一直線に上がるわけではなく、「停滞期」を経て一度急上昇し、再度「停滞期」を経てから、また急上昇するという
二段階上昇になります。
点数が上がるには期間が必要なのです。
そういう意味では、早期に受験勉強を開始するのが、「常勝策」だと言えます。