【2028年度入試】福井大学医学部医学科「後期日程」廃止へ!推薦枠は44名に増加――今から何をすべき?
理数適塾の中村です。
最近、高1から医学部医学科を目指して、理数適塾で学ぶ子が増えてきました。
しかも、福井大学、地元で医学を学び、医師になる決意を持っている子が何人かいます。
理数適塾としては、福井大学医学部医学科の学生が多くコーチとして在籍していて、やはり、後輩になるであろう子は塾としてもちゃんと合格させて送り出したいものです。
ちょっと医学部受験にも変化の兆候があります。それもあって、みんな早期準備を始めているようです。
福井大学医学部医学科を目指している高校生・保護者の方に、かなり大きなニュースが出ました。
2028年度(令和10年度)入試から、福井大学医学部医学科の一般選抜「後期日程」が廃止される予定です。
福井大学が2026年7月31日に正式に予告しています。
福井大学医学部医学科の募集人数はどう変わる?
| 入試方式 | 現行 | 2028年度予定 |
|---|---|---|
| 一般選抜・前期 | 55名 | 70名 |
| 一般選抜・後期 | 25名 | 廃止 |
| 学校推薦型選抜Ⅱ | 34名 | 44名 |
つまり、
後期25名をなくす一方、前期を15名、推薦Ⅱを10名増やす
という入試改革です。
※44名という募集人員は臨時定員10名の継続を前提とした予定人数で、変更される可能性があります。また、2028年度の推薦Ⅱの詳細は2027年7月に公表予定です。
福井大学公式「令和10年度医学部医学科入学者選抜方法等の変更について」
現在の高校2年生から影響します
2028年度入試を受験するのは、2026年度現在の高校2年生です。
したがって、現在の高2以下で福井大学医学部医学科を考えている人は、受験戦略を少し変える必要があります。
これまでは、
前期で別の国公立医学部を受験して、後期で福井大学医学部を受験する
という戦略が可能でした。
しかし2028年度から、このルートはなくなります。
その一方で、福井大学を第一志望とする受験生にはプラス面もあります。
前期55名→70名。推薦34名→44名。
つまり福井大学は、
「後期で合格者を取る大学」から、「前期・推薦で合格者を取る大学」へ
方向転換することになります。
そこで重要になる「学校推薦型選抜Ⅱ」とは?
「医学部の推薦」と聞くと、
「学校の成績が良ければ入れるの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、福井大学医学部医学科の推薦Ⅱはそんなに簡単な入試ではありません。
最大の特徴は、
大学入学共通テストを受験する推薦入試
だということです。
現在の制度では、
共通テスト → 約3倍まで一次選考 → 面接・推薦書・調査書・志願理由書 → 最終合格
という流れになっています。
したがって、
「推薦だから勉強が多少できなくても大丈夫」という入試ではありません。
むしろ、医学部に合格できるだけの共通テスト学力をしっかり身につけたうえで、学校成績や人物面も評価される入試と考えた方が正確です。
推薦を狙うなら「評定4.3」が一つの重要ライン
現在の推薦Ⅱでは、全国枠について、
「学習成績概評がAに属する生徒」
であることが推薦要件になっています。
文部科学省の基準では、学習成績概評Aは、
全体の学習成績の状況4.3~5.0
です。
つまり福井大学医学部の推薦を考えるなら、
高校1年生の段階から学校の成績をきちんと取っておくことが非常に重要です。
高3になって、
「医学部に行きたい!推薦を使いたい!」
と思っても、高1・高2の成績は後から変えられません。
ここは非常に重要です。
現在は3つの推薦枠があります
2027年度入試では、推薦Ⅱ34名の中に、
- 全国枠
- 地元出身者枠
- 地域枠(福井健康推進枠)
があります。
そのうち、
地元出身者枠14名、地域枠15名程度
となっています。
福井県内の高校生は「地元出身者枠」に注目
特に福井県内の高校に通っている生徒にとって重要なのが、地元出身者枠です。
現在の制度では、全国枠の推薦条件に加え、卒業後に福井大学医学部附属病院で連続した3年間の臨床研修・専門研修に従事し、福井県内で医師になる強い意思を持つことなどが求められています。
さらに現在は、条件を満たす福井県内の高校生などであれば、
全国枠・地元出身者枠・地域枠のすべてを併願することも可能
となっています。
これは福井県の医学部志望者にとって、ぜひ知っておきたい制度です。
※2028年度に推薦Ⅱが44名へ増えた際、各枠がそれぞれ何名になるのかはまだ発表されていません。今後の正式発表を確認する必要があります。
では、高1・高2は今から何をすればいい?
福井大学医学部医学科を考えている高校生には、次の5つを意識してほしいと思います。
① 学校の成績を4.3以上に保つ
定期テストや提出物を「受験には関係ない」と軽視しないこと。
推薦という選択肢を残すためには、学校成績が非常に重要です。
② 共通テストで戦える学力を作る
推薦Ⅱでも共通テストが非常に重要です。
英語・数学・理科だけではなく、国語・地歴公民・情報まで含めて苦手科目を放置しないことが重要になります。
③ 理科をしっかり履修する
現在の推薦要件では、物理・化学・生物のうち2科目以上を履修することが求められています。
④ 高校生活をきちんと送る
現在の推薦要件には、スポーツ・文化活動やボランティア活動などを通して充実した高校生活を送っていることも挙げられています。
推薦のためだけに何かをするというより、高校生活の中で継続して取り組めるものを持つことが大切でしょう。
⑤ 「なぜ医師になりたいのか」を考えておく
推薦Ⅱには志願理由書や面接があります。
- なぜ医師になりたいのか
- なぜ福井大学なのか
- どんな医師になりたいのか
- 福井の医療にどう関わりたいのか
こうしたことを、高校生活の中で少しずつ考えておく必要があります。
医学部推薦は「高3から始める入試」ではない
今回の入試改革を見て、特に大切だと思うのはここです。
医学部の推薦入試は、高3になってから推薦対策を始めればいい入試ではありません。
高校1年生から、
- 学校成績を取る
- 共通テストにつながる基礎学力をつける
- 高校生活をきちんと送る
この積み重ねそのものが推薦対策になります。
そして高3になったとき、
「一般前期しか受けられない生徒」ではなく、「一般前期も推薦Ⅱも選べる生徒」になっていること。
これが重要です。
まとめ――福井大医学科志望者は「推薦を使える状態」を作っておこう
2028年度から福井大学医学部医学科は、
前期70名・推薦Ⅱ44名・後期廃止
という新しい入試体制になる予定です。
後期日程がなくなることは大きな変更ですが、福井大学を第一志望にしている生徒から見れば、
前期が15名増え、推薦も10名増える
という見方もできます。
特に福井県内の高校生にとって、学校推薦型選抜Ⅱはこれまで以上に重要な選択肢になるでしょう。
だからこそ、高1・高2のうちから、
「推薦を受けるかどうか」を決める必要はありません。
推薦を受けようと思ったときに、推薦を受けられる状態にしておく。
これが一番大切です。
評定をしっかり取る。
共通テストに向けた勉強を進める。
学校生活もしっかり送る。
そうしておけば、高3になったときの選択肢が大きく広がります。
福井大学医学部医学科を目指している中学生・高校生は、今回の入試変更をぜひ早い段階から知っておいてください。
【参考資料】

