【中学生の勉強法】英文法が理解できない理由
英心うえの塾の中村です。
当塾では、学習の内容はもちろん教えるのですが、勉強のやり方も教えています。
英文法がなかなか理解できない人は結構いると思います。
これに関しては、「教え方が悪い」という理由もあるでしょうし、「参考書を活用していない」という理由もあると思います。
まずは「教え方」という観点で考えてみます。
塾の先生でも教え方が上手な先生と下手な先生がいると思います。
教え方が下手な先生は、とにかく項目が多いのです。英文法を理解するために覚えることを増やしてしまうのです。
例えば、「不定詞」を指導したとします。
不定詞の一般的な教え方は、不定詞の用法は3つ、名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法・・・
みたいな感じでしょう。
「不定詞ってなんだ、ってところから疑問なのに、覚えることが一気に3つになり、嫌になります。
もちろん、英語が好きな生徒なら全然問題ないのですが、英語嫌いには辛いところです。
不定詞で覚えることと言えば、2つだけです。
①形は、to +動詞の原形
②不定詞の働きは、前の内容を補足すること
これだけで、OKです。
例文を3つ挙げます。
① I am here to see you.
② I am happy to see you.
③ I have a lot of things to do.
まずは訳せるようにします。
to の前まで訳します。そして、それまでの内容を補足するようにto以下を訳します。
① 私はここにいます。→あなたに会うために
②私は嬉しいです。→あなたに会えて
③私にはたくさんのことがあります。→やるための(やるべき)
不定詞は、動詞の意味で補足できる内容を、後ろから補足するという働きがあります。
たった二つのことを知るだけで、不定詞はできるはずなのですが、とにかく色んなことを先生が言いすぎるので、
覚えることが増えてしまって、分からなくなるんです。
塾がやるべきことは、理解を促すために、暗記量を減らしてやることです。
塾に行っても英語がわからないという現象は、先生が覚えることを増やしている可能性があります。
もう一つは、生徒側の問題で、「参考書を活用していない」という観点です。
塾や学校だけでサクッと理解するのが難しい場合は、自分にとって理解しやすい参考書をゲットして、自分でも読んで理解する努力が必要です。
まず「教科書ガイド」は必須アイテムです。
そして、英文法の理解を深めるには「わけがわかる中学英語」がよいでしょう。
網羅的に書かれた参考書としては、「くわしい英文法」がよいでしょう。
いくつか持っておいて、いろいろ読んでみるのがおすすめです。
塾の先生には、暗記量を減らしてもらい、家では参考書や教科書ガイドをフル活用して勉強すれば、英語は怖くありません。
将来、大学受験を考えている人は、中2の英語は絶対にクリアしましょう。
中2の英語で理解が不足したり、知識の習得を怠ると、後になって困ります。
中2段階の理解で、行ける大学もレベルが変わってきます。
ぜひ頑張ってみてください。